新人王最有力はフリオ・ロドリゲスとストライダー 鈴木はナ5番手

日本時間9月9日、メジャーリーグ公式サイトは定期的に実施している独自の新人王投票の最新版の結果を発表した。今回は42人の記者が投票に参加し、アメリカン・リーグはフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)が40人から1位票を獲得するという圧倒的な支持を得た(残りの2人はオリオールズのアドリー・ラッチマンを選択)。一方のナショナル・リーグはブレーブスの2選手に1位票が集中し、スペンサー・ストライダーが31人、マイケル・ハリス2世が11人から1位票を獲得した。

投票に参加した各記者は、それぞれのリーグから1~5位を選出。それを1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントで集計し、各リーグのランキングが決定された。なお、各記者は「現時点での成績」だけでなく、「2022年シーズンの残りで何が起こるか」を予想したうえで投票することを求められている。

ア・リーグの1位となったロドリゲスは、今季ここまで120試合に出場して打率.270、23本塁打、68打点、24盗塁、OPS.808を記録。「20-20」の達成者は今季メジャー全体でロドリゲス、カイル・タッカー(アストロズ)、マーカス・セミエン(レンジャーズ)、アドリス・ガルシア(レンジャーズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)の5人しかいない。

2位のラッチマンは強打好守の捕手としてオリオールズの快進撃を牽引。デビュー15試合でOPS.422と苦戦したが、それ以降は74試合に出場してOPS.902をマークしており、残り1カ月のパフォーマンス次第では、逆転で新人王レースを制する可能性もありそうだ。3位にウィットJr.、4位にスティーブン・クワン(ガーディアンズ)、5位にジョージ・カービー(マリナーズ)がランクインし、ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)、リード・デトマーズ(エンゼルス)らもポイントを獲得した。

ナ・リーグ1位のストライダーは日本時間9月2日のロッキーズ戦でアトランタ移転後の球団新記録となる1試合16奪三振をマーク。次の登板でも6回2安打2失点と好投し、今季の通算成績を10勝4敗、防御率2.69、183奪三振(120回2/3)として新人王受賞に大きく前進した。

ライバルはチームメイトのハリス2世。今季ここまで90試合に出場して打率.310、15本塁打、51打点、16盗塁、OPS.885と見事な活躍を見せている。3位にブレンダン・ドノバン(カージナルス)、4位にジェイク・マカーシー(ダイヤモンドバックス)、5位に鈴木誠也(カブス)がランクインし、オニール・クルーズ(パイレーツ)、ボーン・グリッソム(ブレーブス)らにも票が入った。

© MLB Advanced Media, LP.