10月1日にオープン、埼玉・日高の小学校敷地に新公民館 公共機能を集約、「赤ちゃんの駅」や防災設備も

高萩小学校の敷地内に建設された新「高萩公民館」=7日午前、日高市高萩

 埼玉県日高市が市立高萩小学校の敷地内で建設を進めていた新「高萩公民館」が完成し、10月1日にオープンする。市の出張所や防災設備も備え、公共機能を集約させる。

 新高萩公民館は同校舎南側の校庭だった一部(約3千平方メートル)に立地。高萩小とはフェンスで区切られている。建物は平屋で広さは794平方メートル。多目的ホールは電動可動ステージのほか昇降スクリーンや鏡を備え、ダンスなどに利用できる。和室では茶道に用いる炉も設けた。総工費は約5億円。

 子どもと共に訪れても利用できるように、おむつ交換や授乳ができる「赤ちゃんの駅」を設置。市の高萩出張所も置き、住民票の写しの交付や住民票の届け出などに対応していく。

 災害時には避難所になることを想定し、備蓄倉庫やソーラーパネル、マンホールトイレなどの防災機能も備える。

 高萩公民館の昨年度の利用者は1万1776人だった。従来の公民館施設は14日で閉館し、2023年度に解体される。

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