住友林業の移動式木造建築物=移設&再使用で長く使う、脱炭素にも貢献

住友林業(東京都千代田区、光吉敏郎社長)は8月、宮城県石巻駅前に移動式木造建築物を設置した。簡単に組み立て、解体、運搬、再利用が可能な木造建築物をコンセプトに、同社筑波研究所の若手チームが中心となって開発した。

同建築物は、スクラップアンドビルドを前提とする既存の建築物に対して、「リロケート(移設)アンドリユース(再使用)」可能なマルチユースの建築物を目指し、実用化に向けた開発・実証実験が続けられている。

「大気中のCO2を固定した木材をできる限り長く使うことで、脱炭素に貢献する。森林、木材、建築、再エネ、そして再び森林へとつながる『ウッドサイクル』のうち建築(再利用)を担う」と位置付ける。

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