沖縄知事選ツイッター分析、候補名で最多は誰?ある日を境に逆転 「旧統一教会」「独立」と絡める内容も目立つ

 11日投開票の県知事選に立候補している無所属新人で前衆院議員の下地幹郎さん(61)、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳さん(58)=自民、公明推薦、無所属現職の玉城デニーさん(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=の3氏に関し、ツイッター上の候補者名を含むツイート数を調べたところ、佐喜真さん、玉城さん、下地さんの順に多かった。支援を呼びかける投稿もある一方、不支持の表明や不正確な情報に基づくネガティブな内容も目立つ。

 ベンチャー企業のユーザーローカル(東京)が提供する「ソーシャルインサイト」を使って、知事選が告示された8月25日から9月7日までの2週間のツイッター上のつぶやきを収集した。下地さんは「下地幹郎」か「下地ミキオ」、玉城さんは「玉城デニー」か「玉城知事」、佐喜真さんは「佐喜真淳」か「佐喜眞淳」「サキマ淳」を含むツイートを取得した。

 リツイート(拡散)数も含めたツイート数は佐喜真さん29万5181件、玉城さん24万6541件、下地さん1万851件だった。日ごとにみると9月2日までは玉城さんの投稿が最も多かったが、3日以降は佐喜真さんが逆転した。ツイートしたアカウントのフォロワー数を合算して拡散度合いを示す「延べ配信数」でも同様の傾向となった。

 佐喜真さんに関し最もリツイートされたのは「最後まで頑張れば、サキマさんは必ず勝てる」など支援を呼び掛けたアカウントの9月2日の投稿で、8868回。多く拡散されている投稿にはこのほか、8月26日の街頭演説中に空包を投げつけられたことへの佐喜真さん自身の投稿や、旧統一教会との関連を取り上げる内容もあった。

 玉城さんについてのリツイート数の最多は、玉城さんの過去の演説動画を一部引用し「日本政府から、アメリカから沖縄を取り戻して、沖縄はどこの国になるんや」と投稿した8月29日のツイートで7545回。これを含めて、リツイート数で上位の投稿の中には玉城さんの再選を「独立」や中国と絡める根拠不明確な内容が複数あった。

 下地さんについては、約20年前に旧統一協会との関係があったことを伝える8月25日の投稿で、3425回リツイートされている。ほかにも下地さんが出馬した真意を探る投稿も拡散されている。

(’22知事選取材班)

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