判決は来月 参院選「一票の格差」訴訟 第1回口頭弁論 広島高裁【動画】

「1票の格差」が是正されないまま行われた7月の参議院選挙は憲法違反だとして、広島の弁護士グループが、選挙の無効を求めている裁判が開かれました。

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この裁判は、7月の参議院選挙は、議員定数が各選挙区の人口に比例されず、憲法が保障する選挙権の平等に反する状態で行われたなどとして、広島の弁護士3人が広島選挙区の「選挙無効」を求めているものです。

9日、広島高裁で開かれた第1回口頭弁論で、弁護士グループは、「県選管は、投票価値の不均衡が著しく不平等とは言えないなどと述べるが、憲法に適合する理由にならない」と主張しました。

一方、県選管側は、「人口比例の原則は選挙制度の仕組みを決定する唯一・絶対の基準ではない」などとして訴えの棄却を求めました。

原告 石井 誠一郎 弁護士
「有権者1人が投じた1票は、どこに住んでいても同じように扱われるべきだと考えている」

裁判は、9日で結審し、判決は10月28日に言い渡される予定です。

参議院選挙の「一票の格差」をめぐっては、別の弁護士グループも全国14の高裁と高裁支部に「選挙無効」を求める訴えを起こしています。

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