安倍元首相の国葬迫る!世論は?野党は?参列者は?費用は?菅前首相があいさつ?まとめて解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は9月8日配信の動画の内容を基に構成しています。

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2022年9月8日に公開された動画のテーマは……迫る安倍元首相国葬 国民の理解は進むか?

ゲストにライターの平河エリ氏をお招きし、世論調査・野党の反応・要人の参列・費用・菅氏の友人代表あいさつなど国葬関連のニュースについて語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・国葬実施「評価せず」56%で「評価する」38%を上回る結果に。内閣支持率も不支持率が初めて4割を超える
・共産党とれいわは国葬欠席の方針。平河氏「政府が落としどころを見つけられていない」
・国葬費用は16.5億円と発表されるも疑問が残る。各国要人の参列次第で下がる可能性も

最新世論調査 国葬の実施決定「評価せず」56%

読売新聞社が実施した9月の全国世論調査で岸田内閣の支持率は横ばいだったものの、不支持率は初めて4割を超える結果となりました。国葬実施については「評価しない」が10ポイント増の56%、「評価する」が11ポイント減の38%でした。

平河氏は支持率について「嫌われないのが岸田さんの大きな強みだったのに、これでは強みがわからなくなってしまう」とコメント。

支持率や国葬への評価の要因としては「国会を開くかどうかで揉めたこと」を挙げ、さらに費用、国民の負担、弔意の問題など「決まっていないことや情報が出ていないことが多すぎてそこに不信感を持たれているのが大きいのでは」と分析しました。

政府対応については「国葬ではなく内閣合同葬とするのが落としどころとしてよかったのでは」とコメント。「費用もはじめからある程度クリアにした上で、閉会中審査や国会の実施について事前に説明しておけばよかったのでは」と続けました。

さらにそのタイミングでの内閣改造や統一教会の問題が重なり「政治的な関心が高まっている中で国葬の話題が燃え広がってしまい、そのまま消えなくなってしまったのでは」と解説しました。

国葬出席について野党の判断は

国葬については野党の反応も分かれています。

立憲民主党と日本維新の会は閉会中審査の内容を踏まえて出欠を判断するといったスタンス。共産党とれいわ新選組はいずれも欠席する方針のようです。

平河氏は「閉会中審査を求めている立場からすれば、内容を聞いてから判断するというのは妥当」と立憲、維新の対応についてコメント。

欠席の方針を示している党があることについては「国の儀式は本来みんなが納得して全員が出られるような形で行うもの。それなのにみんなが納得できるような落としどころを見つけられないまま突き進んでしまっている」と政府の対応について言及しました。

MC鈴木「共産党やれいわも出席できるロジックと説明ができればよかっただろうし、それが整ったうえで国葬やりましょうというのが本来の状況だったのでは」

平河氏「亡くなった方を悼む気持ちは主義主張とは別にあるはず。全員がわだかまりなく出席できる形に政府がしなければ故人も浮かばれないのではと思います」

主な要人の国葬参列の可否

現在ニュースで取り上げられている国葬への参列がはっきりしている国家元首はカナダのトルドー首相とインドのモディ首相のみです。これに対しMC鈴木が「思ったほど出席されない」とコメント。

その原因について平河氏は「(調整中の国は)国内の世論を見極めているところがあるのでは」と分析します。つまり、岸田政権の基盤や支持が不安定な状態になるのなら、岸田政権とコミュニケーションを取る必要がないと各国が考えている可能性があるということです。

MC鈴木「国葬にした背景には外交的な理由があったのに、各国の首脳級があまり来ないとなるとその意義も失われてしまう」

平河氏「本末転倒」「国葬にしたことで参列者が減っているのであれば国葬にしなくていいという話になってしまう。何のための国葬なのかという思いはぬぐえない」

国葬費用 警備費含め16.5億円の見込み

国葬にかかる費用は現時点で16.5億円程度と言われています。

平河氏はこの発表について「本当に16.5億円で収まるのか疑問」「当初の30億円より低く公表したかったのではないか」とコメント。

国葬費用について多く報道されていることに対し、MC鈴木は「東京都や政府の予算を見るとこれよりはるかに無駄な支出はいっぱいある。国葬費用が妥当かどうかは重要だけど、もっと目を向けるべき予算はいっぱいあるのでは」とコメントしました。

菅前首相 国葬で友人代表としてあいさつ

安倍元首相の国葬では、菅氏が友人代表としてあいさつすることが発表されています。

「国葬」で「友人代表のあいさつ」という表現に平河氏とMC鈴木はやや不自然な印象を受けている様子。MC鈴木は「考え方の一つ一つが整理されていない感じを受ける」とコメントしました。

代表あいさつについて千葉氏は「お金をかけるならスピーチにもお金をかけるべき」とコメント。さらに「その人が発する言葉や動き、様々な演出によって作られる目に見えない経験に対して投資するという考えが明らかに足りていない」と力説します。

国葬での代表あいさつは世界で放映される可能性があり、やり方次第で日本の存在感をアピールすることにもつながります。

MC鈴木も「プロフェッショナルを入れてその人の思いを届けるための工夫をしてほしい」「官僚や秘書の方はこういう感情をのせたメッセージを作るのに向いていないと思う」と同意しました。

動画本編はこちら!

スピーチライター・千葉氏が語る代表あいさつの「あるべきカタチ」とは!?

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