「とにかくびっくりして」「女王に感謝をしたい」県内各地からもエリザベス女王悼む声=静岡

イギリスのエリザベス女王が96歳で亡くなりました。世界中で親しまれた女王で、静岡県内にもゆかりがあり、悼む声が聞かれました。

イギリス王室は女王のエリザベス2世が死去したと発表しました。96歳でした。

女王の在位期間は70年にわたり、イギリスの歴代君主として最も長くなりました。

<黒岩桂さん>

「エリザベス女王が送ってきてくれた年賀状と一緒に送ってきてくれた写真です」

静岡県伊豆市に住む黒岩桂さん77歳の自宅にあるのは、エリザベス女王が31歳のときに黒岩さんの妻の祖父に送った年賀状と写真です。黒岩さんの妻の祖父は、元熱海市長の岸衛さん。岸衛さんは、学校卒業後ヨーロッパなど海外に行き、ホテル経営などを学んでいて、各国を訪れているときにエリザベス女王と知り合ったとみられます。

<黒岩桂さん>

「社会の本で見たことしかないから、驚いちゃって。嘘だ嘘だって。おじいちゃん偉い人だったんだなって話をした」

このはがきは、今から65年前、岸衛さんがエリザベス女王にクリスマスと年賀状の挨拶状を送ったところ返ってきたもので、その半年後に、写真が届いたといいます。

<黒岩桂さん>

「とにかくびっくりしたのが先で、泣いてばっかりいて。ママちょっと来て。エリザベス女王亡くなったよと言ったら、驚いて、こんな顔になっちゃって。どうしたらいい?なんて。どうしよう、どうしようなんてさ」

(Q.これからも大切な宝物ですね?)

「ずっと大事に。こういう風に大事に」

最高峰の味とも称されるクラウンメロン。静岡県袋井市のクラウンメロンは、約100年前にイギリスから日本に伝わったといいます。

エリザベス女王が1975年に来日した際、夕食のデザートととして袋井のクラウンメロンを召し上がりになり「とても美味しい」と感想を述べられたそうです。

<県温室農業協同組合 クラウンメロン支所 太田雄一支所長>

「クラウンメロンは先輩が世界一のメロンを作ろうと育て上げてきたものです。それを当時、女王陛下が認めて頂いたというのは産地として大変うれしく思います。世界発信をしていただいたエリザベス女王に感謝をしたいと思います。ありがとうございました」

静岡県浜松市天竜区春野町にもゆかりがありました。チョウザメの養殖に取り組み、卵のキャビアも生産する養殖場。深い緑が特徴の「キャビア」は、イギリスで開かれたポロの世界大会で王室から世界の著名人にふるまわれたました。養殖場を運営する会社は「70年にわたって在位された偉大な方。世界平和と社会貢献の大切さを学びました」とコメントしました。

© 静岡放送株式会社