9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園の通園バスの中に置き去りにされた園児が死亡した事件で、静岡県と牧之原市は9月9日、こども園に特別監査を実施しました。
発生から4日、バスが止められていた駐車場には献花台が設けられ、多くの人が園児の死を悼みました。
9月5日に通園バスに置き去りにされた女の子(3)が亡くなった「川崎幼稚園」の駐車場には9月9日朝から保護者が献花台を設置しました。9日も多くの人が花や飲み物を供え、手を合わせました。友達からとみられるメッセージも。
「なかよくしてくれてありがとう ずっとわすれないよ」
3歳の命が奪われた痛ましい事件。解明や再発防止に向けて、9日、新たな動きも。
<寺坂元貴記者>
「午後1時前です。静岡県と牧之原市の職員が川崎幼稚園に特別監査に入ります」
県と市の職員合わせて10人で、「川崎幼稚園」への特別監査を実施しました。県と市は、バスの運行の安全管理の状況や登園の情報共有が適切に行われていたかなどを理事長や副園長らへの聞き取りを中心に調査しました。
<静岡県福祉指導課 小池美也子課長>
「事案の重要性を鑑みて(法令に)抵触する事象がないか確認して、見つかった場合、改善勧告を求めたい」
県は今回の監査を踏まえ、川崎幼稚園に対する改善勧告について、一か月後を目途に出したい考えです。
一方、国にも動きがあり、岸田総理は9日午後、送迎バスを持つすべての施設で、緊急点検を行うよう関係閣僚らに指示しました。