W杯前最後!日本代表がいま招集するべき「5人の右サイドバック」

日本代表は今月末に欧州遠征を行い、アメリカ、エクアドルとのフレンドリーマッチを戦う。

11月に開幕するワールドカップ前最後の試合になるが、浦和レッズDF酒井宏樹が肉離れで離脱することになった。

ここでは、代表に招集するべき右サイドバックの候補を選んでみた(アーセナルの冨安健洋はあえて除外)。

橋岡大樹(シント=トロイデン)

元々センターバック志望ながら右サイドバックからブレイクを狙う橋岡は、例えるなら「日本のセルヒオ・ラモス」とでもいえるだろうか。

父親は野球、母親はバレーボールの選手というスポーツ一家の出身。従兄弟の橋岡優輝も東京五輪に出場した陸上選手であり、類まれな運動能力を持つ。

今の時代に世界で活躍するのは彼のようなタイプであろう。技術的には粗さがあるものの、外国人選手に引け目を感じない強靭さがあり、低弾道のクロスも持ち味だ。

2019年のE-1選手権以来日本代表での出場機会は得られていないが、「(W杯出場には)STVVでいい成績を残すことが大事」と自身もまだまだ諦めていない。

菅原由勢(AZ)

6月の代表戦に招集されたものの、ケガで無念の離脱となった菅原。

しかし名古屋時代の2019年に17歳でプロ契約を結び、その後10代にしてオランダへと渡った逸材は、厳しい欧州の世界で着実に実績を積み重ねている。

日本では守備面での対人能力の高さが光ったが、オランダでは攻撃センスを買われてウィングで起用されることも。AZの複雑な戦術にもすんなり対応してみせている。

何より底抜けに明るい性格の持ち主で“愛されキャラ”でもある。大舞台では絶対に欠かせないムードメイカーとしても期待がかかる。

室屋成(ハノーファー)

無尽蔵のスタミナを持ち、左右両サイドバックが可能なことと明治大出身であることから“長友2世”と呼ばれた室屋。

彼の将来を誰もが疑わなかった。その期待通りリオ五輪に出場し、FC東京でも実績を積み重ね、酒井宏樹という大きな壁を超えるためにドイツへ渡った。

そこまでは良かったが、移籍先のハノーファーはブンデスリーガの昇格争いに絡めず3シーズン2部のまま。その中で室屋も代表から遠ざかるようになっている。

ただクラブではコンスタントに使われており、先日には移籍後初ゴールも決めた。この2年間の成長を見せてほしいところだが。

小池龍太(横浜F・マリノス)

浦和レッズの酒井宏樹と川崎フロンターレの山根視来がポジションを争うなか、7月に開催されたEAFF E-1選手権では同じ国内組の小池龍太が存在感を放った。

レノファ山口でプロキャリアをスタートさせた27歳はこの大会、横浜F・マリノスのチームメイトが多数招集されたこともあり持ち味を遺憾なく発揮。機動力と積極性の高さを見せつけ日本の4大会ぶり優勝に貢献している。

左右両サイドにボランチもこなすユーティリティ性を持っているだけに、なんとか“サバイバル”への挑戦権を手にしたい。

原輝綺(清水エスパルス)

今ゼ・リカルド新監督の下で充実したプレーを見せている原輝綺。豊かな身体能力を備え、運動量も申し分なく、このところは「うまさ」も感じさせる場面も多くなった。もともと様々なポジションをこなすユーティリティープレーヤーであるため、右サイドバック以外にも様々な場所で起用できることも強みだ。

新型コロナウイルスの影響も残る中、その個性はメンバーの数が限られる代表チームにとって大きな武器になるだろう。2019年に行われたコパ・アメリカで初めての代表招集を受けたものの、東京五輪は怪我の影響もあってメンバー外だった。その悔しい思いをフル代表で晴らしてほしいところだ。

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日本代表は9月23日にアメリカ、27日にエクアドルと対戦する。

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