「アオハル割」スマホなくても取得可能に 福井県の「ふく割」若者限定電子クーポン、「不平等」指摘受け

 福井県の電子クーポン「ふく割」のうち、若者限定で発行している「#フクイのアオハル割」について、県は9月17日から、スマートフォンを持っていない中高生も家族や友人が代理取得できる新たなクーポンを発行する。「アオハル割」と同様に1人最大千円の割引が受けられ、ふく割登録全店舗で使える。

 「アオハル割」は代理取得が認められておらず、スマートフォンを持たない子どもは取得できない。このため、家計や教育などの理由で子どもにスマホを持たせていない親から「子どもは一律に平等な対応をしてほしい」といった声が上がっていた。「ふく割」事務・コールセンターにも同様の指摘が寄せられ、県は代替策を検討していた。

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 新たなクーポンは「#かぞくでアオハル割」。スマホを持っていない中高生を対象に17日~10月2日の土日曜・祝日に発行する。

 本人確認書類とアプリの入ったスマホを持つ家族か友人と発行窓口(サポートセンターが設置されているショッピングセンター11カ所=福井市のエルパやベル、敦賀市のアル・プラザ敦賀店など)に行くと、1500円以上の利用で500円の割引を受けられるクーポン2枚を受け取れる。利用は10月2日まで。

 県産業政策課は「スマホを持っている人はふく割を登録し、県内での消費拡大にぜひ使ってほしい。代理取得した際は対象の子のために利用して」と呼び掛けている。

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