文化に向き合う人たちの「小さな輝き」、株式会社Sight(新潟市中央区)がドキュメント映画「EPISODE2」完成披露試写会を開催

株式会社Sight(新潟市中央区)は9日、新潟・市民映画館「シネ・ウインド」(新潟市中央区)において、ドキュメント映画「EPISODE2」の完成に伴い、完成披露試写会を開催した。上映後には、Sightの代表取締役で監督を務める能登剛史(たけし)氏と音楽を担当した松浦晃久(あきひさ)氏がトークセッションを行い、映画に込めた想いなどを語った。

ドキュメント映画「EPISODE2」は、例年9月に新潟市で開催している「にいがた総おどり」に携わる人や、新潟県内で伝統文化に取り組む人などにフォーカスし、ドラマとアーティストたちへのインタビュー映像で展開していく。インタビュー映像では、小学生からベテランまで、芸能に携わる幅広い年代のアーティストたちが登場し、それぞれの活動への想いを語っている。

「EPISODE2」は、2021年にSightが制作した「EPISODE」に続く2作目の作品で、今作はオール新潟ロケで制作した。また、音楽は1作目に引き続き、数多くの有名アーティストのプロデュースを手掛けてきた音楽プロデューサーの松浦氏が担当。ドラマに登場する人の感情の機微や空気感などが、映像と重ね表現している。

上映後には、能登監督と松浦氏によるトークセッションを行った。完成した「EPISODE2」について、能登監督は、「インタビューした人には、(映像に)肩書きを付けていない。これは、誰が言っているのかではなく、何を言っているのかを皆さんにフォーカスして欲しいという想いを込めた。新潟で文化を追い求める人たちや、向き合う人たちの『小さな輝き』を追った映画となっている」と語った。

一方、松浦氏は、「能登監督が表現することが、内側を描いているのか、景色を描いているのか、それとも心象なのか。そんなあいまいさや、どちらでもない何かが、素敵に感じる」と話した。

試写会に参加した男性は、「映像や音楽、アーティストたちが発する言葉の一つ一つに引き込まれ、上映時間があっという間に感じました。この映画をみて、今年の『にいがた総おどり』が、より楽しみになりました」と感想を語った。

ドキュメント映画「EPISODE2」は、休館日を除き今月10日から30日まで、「シネ・ウインド」にて上映する。なお、3年ぶりのフル開催で実施する「にいがた総おどり」は、17日から19日までの3日間、新潟市内7会場にて開催する。

Sightの代表取締役で監督を務める能登剛史氏(左)と、音楽を担当した松浦晃久氏(右)

市民映画館「シネ・ウインド」(新潟市中央区)

(文・撮影 中林憲司)

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新潟・市民映画館シネ・ウインド

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(協力・にいがた経済新聞社)

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