強い台風12号は発達しながら沖縄の南を北西へ進み、11日(日)から13日(火)ごろにかけて石垣島など先島諸島に接近する見通し。先島諸島では、暴風や高波に厳重に警戒し、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

12日(月)は非常に強い勢力となり動きは遅くなる

　強い台風12号は、10日(土)午後3時には沖縄の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいる。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
　台風は、沖縄の南を発達しながら北西へ進み、11日(日)から13日(火)ごろにかけて先島諸島へ接近する見通し。特に12日(月)ごろから台風の動きが遅くなるため、先島諸島では長い時間、台風の影響を受けるおそれがある。

暴風・高波・高潮

　先島諸島では、11日(日)から12日(月)にかけて猛烈な風が吹き、11日(日)はうねりを伴い大しけとなり、12日(月)には猛烈なしけとなる所がありそうだ。
　先島諸島では11日(日)から12日(月)にかけては不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要。また、うねりを伴った高波にも厳重に警戒が必要だ。
　なお、台風の進路等によっては12日(月)から警報級の高潮となるおそれがある。

大雨・雷・突風

　沖縄では、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となる見通し。先島諸島では、11日(日)から12日(月)にかけては雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、警報級の大雨となる所がありそうだ。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要。
　また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。