大阪でイベントも 乳がん検診の啓発活動は『早期発見』だけじゃない!見つかったあとの情報不足も深刻! 両側乳がんになりました161

次の誰かのために、と綴っています。

『ああ、なったあとに調べても遅いかも』

術後3年が過ぎ、実は新しいカタチの発信を準備しています。これまでの取材と自分のり患、家族のり患を振り返る中で思うことがあります。誰もが突然、がん告知を受けることになり、途方にくれます。そのときに正常な判断は難しく、自分のがんについてやこのあとどうやって生きていくのか、など一気に考え調べなくてはなりません。先生にお任せすればOK,なんてことにはなりません。

特に私もり患した、乳がんはり患後の人生が長く、QOL(クオリティオブライブ)、自分の生活の向上が何よりも重要です。『どうやって、何をして生きていくのか』問い直すことになります。で、その判断のための情報不足に陥る、のです。

そうならないために大事なのは【備え】。乳がんであれば9人にひとり、がんならば2人にひとりがり患する時代。『知識を持って、知っておく』ということが大事で、知らないとジャッジもチョイスもできない!というような時代を防ぐことができるのではないかと思っています。

先駆者の乳がんサバイバーの方々は本当に多岐にわたる取り組みをされています。そのおひとりが以前ご紹介した、真水さん。

https://sodane.hokkaido.jp/column/202208052030002449.html

大阪で乳房再建の選択肢、など『乳がんになった後』の知識を広めたい、とイベントをされる、ということです。

『~なる前に考えておきたい~ 乳がんになった日からの選択展』

グランフロント大阪北館1F ナレッジプラザ/9月30日(金)~10月2日(日)まで開かれます。__
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アラガン・ジャパン株式会社とNPO法人 エンパワリング ブレストキャンサーが合同で、乳がん啓発月間である10月に、罹患後の人生が長い乳がんにおいて不足している「乳がんになった後」の情報を知り、事前に考える機会を設けることで、罹患後の生活の質(QOL)向上を目指すことが目的です。

※画像はイメージです。当日の展示内容は変更になる可能性があります。

以下、リリースに非常に大切なことが書かれているので・・・・
■日本女性の9人に一人がかかる乳がん、罹患後の人生が長く、QOL向上が重要
乳がんは、がんの中でも日本女性がかかる割合がトップであり、9人に一人が乳がんになると言われています。年代別でみると、乳がんの罹患率は30歳台後半から増加し始め、40歳台後半から60歳台後半でピークになります(※1)。
また、早期発見・早期治療により、StageⅠ、Ⅱの10年後の生存率は90%以上(※2)と他のがんと比べると比較的高く、罹患後の人生が長いがんでもあるため、QOL向上が重要視されています。
■早期発見のための検診啓発は盛んな一方、乳がんに“なった後”を考える機会が少ない
乳がん発症後、患者さんは「どの病院で、どのような治療をするか」「乳房再建手術をするか」「家族にはどう伝えるか」「仕事はどうするか」など、告知を受けて精神的にも大変な状況の中、短い時間で様々な選択に迫られます。
しかし、乳がんは早期発見すると治る可能性が高いことから、乳がん検診の啓発活動は盛んな一方、治療方法を含め、乳がん罹患後にどのようなことが待ち受けているかなどの情報はまだまだ知られておらず、考える機会も少ない状況です。
罹患後の人生が長い乳がんにおいて、短期間に様々な意思決定を要する機会に直面する中、“正しい知識を持っているかどうか”“多様な選択肢の存在を認識しているか”等がその後の人生のQOLを左右するかもしれません。
乳がん罹患後も自分らしく生き続けるために、検診だけでなく、前もって乳がん罹患後の情報を知り、備えておくことが重要です。
■大阪は乳がん検診受診率が全国ワースト5位、乳房再建術の認知率がワースト2位
乳がん検診受診率について都道府県別でみると、大阪府の乳がん検診受診率は41.9%と、全国平均の47.4%を下回り全国ワースト5位という状況です(※3)。
また、乳がん治療の選択肢のひとつで、治療による乳房切除後に失われた乳房を取り戻す「乳房再建術」について、大阪府は乳房再建手術可能な施設数が全国で2番目に多いにも関わらず(※4)、「乳房再建術」の認知率は全国ワースト2位ということが判明しています(※5)。
■「乳がんになった日」から待ち受ける選択や葛藤を前もって知り、いざという時に備える機会に
こうした背景を踏まえ、実際に乳がんになった時に焦ったり怖がりすぎたりすることなく、短い時間の中でも納得して選択ができるような土台をつくるため、乳がん検診受診率及び乳房再建手術の認知率が低い大阪府にて、本イベントを開催します。
イベントでは、乳がん患者さんの経験談をもとに、それぞれの人生で大切にしてきたことや葛藤のエピソード、様々な選択とその決断に至ったストーリーを展示します。
本イベントを通し、一人でも多くの方が乳がんについて関心を持つきっかけとなり、乳がんに罹患しても正しい知識をもち、様々な選択肢の中から納得した上で、より良い選択ができるような機会をつくり、乳がん患者さんのQOL向上を目指します。

※1 公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」(2022年) 年齢階級別がん罹患率推移(1980年、2000年、2018年)
※2 公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」(2022年) がん診療連携拠点病院等(都道府県推薦病院含)における10年生存率(2008年診断例)
※3 公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」(2022年) がん検診受診率(2010年、2013年、2016年、2019年)
※4 一般社団法人日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会「エキスパンダー/インプラント 実施施設認定」(2022年)
※5 【調査概要】調査対象者:全国20代~60代男女/調査手法:インターネット調査/サンプル数:4,700s(全国47都道府県内の性別と年代(10代刻み)を均等割り付け(470セル))/調査時期:2021/9/17~9/24

こちらもぜひ、お近くの方は行かれてみてはいかがでしょうか?

【 ~なる前に考えておきたい~ 乳がんになった日からの選択展 開催概要 】
期間:2022年9月30日(金)~10月2日(日) 9:00~22:00
会場:グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ(大阪府大阪市北区大深町3-1)
共催:アラガン・ジャパン株式会社、NPO法人 エンパワリング ブレストキャンサー

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