視覚 聴覚両方に障害 「盲ろう者」存在知って 県内友の会、法人化へ総会

触手話(手前)や音声(奥)による通訳など、さまざま方法で情報共有を図る「県盲ろう者友の会」の会員ら=10日午後、宮崎市江平西2丁目

 視覚と聴覚の両方に障害がある「盲ろう者」への理解を深めてもらおうと、当事者や家族、支援者でつくる「県盲ろう者友の会」(井上徳子会長、41人)がNPO法人化の準備を進めている。県内には200人弱の盲ろう者がいるとされるが、情報取得や意思疎通、外出が困難なため支援につながりにくく、法人格取得を機に啓発や支援の拡充を図る考えだ。法人設立に向けて10日に宮崎市で総会を開いた関係者は、「多くの人に存在を知ってもらい、盲ろう者が安心して過ごせる社会への一歩にしたい」としている。

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