いつもキレイにしてるのに…突然出てくる褐色のアイツ…。いつも隠れているくせに、ちょっと気を許すとカサコソ現れる…。見たくない、関わりたくないけど、足元に…。
【写真を見る】知らぬ間にキッチンをカサコソ “G”はどこからやってくる? ゴキブリ対策のプロに聞くと…
今回のテーマは「褐色のヤツらを追放せよ!プロに聞く、ゴキブリの生態と対策!」
あっ、この特集では本物のゴキブリの映像は出てきません。苦手な方も安心してご覧ください。
名前を口にするのも嫌で、アルファベットの頭文字で「G(ジー)」と言う人もいるくらい苦手な人の多いゴキブリ。暖かい時期に繁殖して冬になると越冬する昆虫ですが暖かい部屋では1年中繁殖をするそうです。
引っ越した時には1匹もいなかったのにいったいどこからやってきたの…?という話もよく聞きます。そこも含めてゴキブリ対策のプロたちに話を聞いてきました。
G「コーヒー飲んでまったりタイム。きょうもいい日だ~」
インスタグラムに投稿された、あるアカウントの投稿です。
G「目的地に到着??めちゃくちゃワクワクする!お邪魔しまーす!」
G「うわー俺好みの場所すぎる、呼んでくれてありがとう」
友達の家に遊びに行ったようですとっても楽しそう、だけどなんだか目線が低いような…。
そうです。これは全部、ゴキブリ目線の投稿です。
このインスタを企画したのは殺虫剤メーカーのアース製薬です。
アース製薬マーケティング総合企画本部 稲積大輔さん
「ゴキブリってみなさん見たくないかなと思って。ゴキブリの目線であれば自分の姿は写らないと思って」
このインスタグラムにはゴキブリが好みそうな場所がゴキブリの目線で描かれています。
アース製薬マーケティング総合企画本部 稲積大輔さん
「ゴキブリ勉強会をやってくれと依頼して。そこで生態から勉強したうえで、ストーリーを考えました」
G「やばいやばいやばい。頑張って避けたけど、なんか謎のスプレー少しかかった。めちゃくちゃ冷たかったやばい」
コメント欄を見てみると…。
ゴキブリホイホイに近づこうとする主人公のゴキブリに「だめ!だめ!逃げて!」と伝える人もいれば、「頑張ってほしいけど、うちにはこないで」と複雑な気持ちを書き残すフォロワーも。
とはいえ、実際に家に出てきたら「頑張って!」などと優しい声をかける人はいない…はずです。
山崎有貴記者「だいたいあっちで生活しているんですけど、見てもらってもいいですか?」
広島生活3年目。RCCの山崎有貴記者です。休日の自宅を害虫駆除の専門家、ダスキンの鬼原雄史さんにチェックしてもらいました。ゴキブリはいったいどこからやってくるのでしょうか?
●プロ目線でチェック!「G」はここへやってくる!!
まず鬼原さんの目に留まったのはキッチンです。
ダスキン鬼原さん「この配管が…壁の中に入っていく部分に隙間が良く開いていたりするので」
「ゴキブリは数ミリの隙間から入ってきますので狭い隙間から入って来ることもよくあります」
洗面所もチェックポイントのひとつです。
鬼原さん「洗濯機の方も同じように水が流れる排水溝がありますので、そこから侵入は考えられます。人間の髪の毛やフケがゴキブリのえさになるので、洗面所もゴキブリの繁殖の場所としては適しています」
鬼原さんは部屋の中で「あるもの」を見つけました。
鬼原さん「段ボールがありますね」
記者「あったら何かいけないことがあるんですか?」
鬼原さん「段ボールも同じようにゴキブリが隠れやすい隙間がたくさんあります」
「例えばこの断面の部分や重なる部分、ゴキブリが隠れやすいところになります」
ゴキブリにとって居心地の良い段ボールは産卵場所でもあるそうです。
鬼原さん「屋外に置かれている段階で、卵を産みつけている可能性がありますので…。段ボールは早めに処分したほうがいいと思います」
意外なところでは観葉植物も大好物。植木鉢の土の中に卵を産みつけることもあるそうです。
ペットを飼っている人は餌を入れる器も要チェック。入れっぱなしにしていると、夜中にゴキブリがやってきます。
そして、最も大切なポイントが、ここ!
鬼原さん「ベランダがゴキブリの侵入経路としては一番多いです。特にベランダにごみを置かれていると、ごみの匂いにゴキブリが寄ってきて、ベランダに棲みついて、洗濯するときにゴキブリが中に入ってくるということは結構あるので、ベランダにゴミを置いたりとか、ものをいっぱい置いている場合は注意した方がいいです」
記者「ここって7階なんですけど、7階までゴキブリってあがってこないんじゃないかと思ってますけど」
鬼原さん「高層階でもベランダの水が流れる排水管の中をあがって入ってくることもありますので、高いところでも気をつける必要があります」
ではゴキブリに出くわした時、私達はどのように対処すればいいのでしょうか?
●プロに聞く!「G」を見つけたときのケース別、対処法
鬼原さん「大きいゴキブリが一匹いた場合はその一匹を殺虫剤で駆除するのがおすすめです」
「小さいゴキブリがいた場合はそこで繁殖している可能性があります。エサ状の駆除剤をおいて、群れごと駆除してしまうことがおすすめです」
「侵入を確認するには、ゴキブリの粘着トラップを水回りなどに置くといいです」
できることならゴキブリにはお目にかからず、平和に過ごしたいのですが…。
鬼原さん「基本はお部屋掃除すること・整頓していただくことだと思います。ゴキブリがえさとなるようなものをなくしたり隠れる場所をなくすのが大事です」
記者「キッチン周りはどこを気にした方がいいですか?」
鬼原さん「コンロの周りは油が跳ねたり食材のカスがたまりがちなのでこまめに掃除したほうがいいです」
「見落としがちなのは排水溝の生ごみや汚れがたまったりするので、定期的にパイプクリーナーなどでおそうじすることをおすすめします」
ゴキブリの最大の侵入口、ベランダに関しては…。
鬼原さん「網戸と窓枠のすき間に少し隙間があいていることがありますのでここからゴキブリが入ることあります。ここの部分を隙間テープなどでうめることで、ゴキブリが入ってくるのを防ぐことができます」
ゴキブリは夜行性。日中はあまり活動しないそうです。「ウチにはいない」と思っていても、寝ている間に活動しているかもしれません。まず、こまめなそうじと、段ボールを捨てるところから始めませんか?
ゴキブリの対策についてダスキン鬼原さんの話をまとめてみました。
ゴキブリ対策3か条…①「掃除と整理整頓」ゴキブリが隠れる場所をなくす事が大切です。②「ご馳走を作らない」観葉植物の受け皿、ペットの餌などはゴキブリにとって大ご馳走。早めにキレイにしましょう。③「とにかく増やさない」駆除剤は湿気のあるような所に置きましょう。