邑久リーガース 初の栄冠 ろうきん杯学童軟式野球中国大会

中国ろうきん杯学童軟式野球選手権の中国地区決勝大会を制した邑久リーガースの選手たち

 瀬戸内市邑久町を拠点に活動する軟式野球スポーツ少年団・邑久リーガースが、8月13、14日に広島市のマツダスタジアムで行われた「第19回中国ろうきん杯学童軟式野球選手権中国地区決勝大会」で初の頂点に輝いた。並み居る強豪を相手に一歩も譲らず、3連勝を飾り、締めくくりは劇的なサヨナラ勝ちだった。東備地域のチームの栄冠は初めて。

 邑久リーガースは1988年に発足。邑久町地区の小学1~6年生27人が所属し、福田コミュニティ広場(同町福元)で週2回練習している。7月に倉敷市であった県大会は準優勝。8チームがトーナメントで競う中国地区決勝大会の出場権を14年ぶりに手にした。

 大会には5、6年生を中心に19人が出場。初戦は21―0で投打に圧倒し、準決勝は先制されてもしぶとく追いつく展開で、7―4で逆転勝ちした。決勝は邑久小6年の大倉颯馬君が5回3失点に抑え、同小6年の大内義心君が好走塁でサヨナラのホームを踏み、4―3で制した。

 8月30日にはナインや松尾秀明監督、保護者ら約30人が瀬戸内市役所を訪れ、武久顕也市長と東南信行教育長に快挙を報告。市長と教育長は「自分を信じる気持ちや、仲間と一緒に競技することの大切さを忘れず、今後も活躍を」と激励した。

 主将の邑久小6年吉永圭汰君は「マツダスタジアムで試合をするのが夢だった。全員野球で最後まで勝ち抜けたのが良かった」と話していた。

決勝戦でサヨナラ勝ちし喜ぶナイン=8月14日、マツダスタジアム

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