政治や選挙関心を 大学、高校生ら「ゼミ」 宮崎市

宮崎公立大の有馬晋作学長の講演などで選挙や政治についての理解を深めた「ボーターズ・ゼミ」=10日午前、宮崎市

 若い世代が政治や選挙について学ぶ、「ボーターズ・ゼミ」(県選管など主催)は10日、宮崎市のKITENビルであった。オンラインも含め、大学生や高校生ら約30人が参加。宮崎公立大の有馬晋作学長(行政学)の講演などを通じて、社会参加への関心を高めた。
 有馬学長は、日本の政治の歴史や選挙の仕組みを解説し、過去の国政選挙を振り返った。特に7月の参院選では、日本維新の会が議席数を伸ばしたことや、比例代表で参政党が1議席を獲得するなど新党が次々と登場したことに触れ、「既存政治、政党に対する有権者の不信感や不安の現れではないか」と分析した。
 同日は、宮崎公立大の選挙啓発部「ライツ」など、九州各県で選挙推進活動に取り組む大学生団体らによる「若者リーダーフォーラム」も同所で開催。若者の投票率向上に関する意見交換もあった。
 同大学1年の鬼束巴菜さん(18)は、「SNSを使って選挙や候補者の情報を発信し、堅苦しい投票所の雰囲気を変えてはどうかという意見などが出た。今後の活動に生かしたい」と話していた。
 次回のボーターズ・ゼミは10月15日に開催予定。

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