豊田章男社長「沢山の応援に1-2フィニッシュで応えられて、本当によかった」WEC富士後コメント全文

 セバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレー、そして平川亮が乗り込んだ8号車トヨタGR010ハイブリッドと、今季よりWECチームの代表を兼任している小林可夢偉組7号車トヨタGR010ハイブリッドによって、母国ラウンドのWEC富士でワン・ツー・フィニッシュを飾ったTOYOTA GAZOO Racing。同組織のチームオーナーである豊田章男トヨタ自動車社長がWEC世界耐久選手権第5戦の決勝レース後にコメントを発表した。

 富士スピードウェイを訪れた多くのファンの方々の声援に対し、「ワン・ツー・フィニッシュで応えられて本当によかった」と綴った豊田オーナー。コメントの冒頭では2019年以来、3年ぶりとなるWEC富士の開催が実現したことへの感謝の言葉が述べられている。

 また、豊田氏は“ホーム”で最高の結果を残したWECチームにだけでなく、この週末にTOYOTA GAZOO Racingのメンバーとして国内外のモータースポーツを戦ったドライバー、エンジニアやメカニック等のスタッフたちにもメッセージを送っている。

 コメント全文は以下のとおりだ。

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豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)

我々の“ホームレース”が3年ぶりに開催され、
GR010 HYBRIDは初めて富士を走ることができました。
開催に向けご尽力いただいた皆さま、ありがとうございました。

富士スピードウェイでは、ファンの皆さまが、我々に「おかえり」と言いながら声援を送ってくれていました。
その沢山の応援に、ワン・ツー・フィニッシュで「ただいま」と応えられて、本当によかったと思います。

チーム代表の可夢偉をはじめ、すべてのチームメンバーに感謝します。
みんなありがとう!

ドライバーたちは、“水素エンジンに乗ってみたい”とレースウイーク中に時間を割いてくれました。
「内燃機関の音や振動は絶対になくしてはいけないと思っています。
そういう意味でも、モリゾウさんが示したビジョンは素敵です。
この開発が将来どこに向かうのか、すごくワクワクしています。
将来、水素エンジンのレーシングカーでぜひレースがしてみたいです!」

セバスチャン・ブエミ選手は、水素エンジンに乗った後、こんな言葉を私に送ってきてくれました。

レーシングドライバーたちは色んなクルマに乗ってきています。
そんな彼らがワクワクし続けられる技術を、彼らとも一緒になって、これからもつくっていければと思います。

ドライバーのみんな、また一緒に“音と振動”を楽しみましょう!

追伸1
勝田範彦選手、木村選手、ラリー北海道優勝おめでとうございます。
乗りにくかったクルマを工夫で乗りこなしていただいたと聞きました。
それによって我々のメンバーも鍛えられたと聞いています。
いつもながら範さんに感謝です。
今回もありがとうございました!

追伸2
ギリシャのみんなにも苦しい戦いをさせてしまいました。
エルフィンとエサペッカには、車両トラブルを出してしまって申し訳ない気持ちです。
残り3戦となりましたが、好調だった前半戦のことは一度リセットしてもう一度“ドライバーが乗りやすいクルマ”をチームみんなで考え直しましょう!
まずは3週間後のニュージーランド戦よろしくお願いします。

その後、スペイン戦を挟み、ついに“初めてのラリージャパン”です。
今週の富士のように「おかえり」と迎えてくれる多くのファンが待ってくれています。
ワン・ツー・フィニッシュ以上の「ただいま」を言えるように、がんばりましょう!

ヤリ-マティ代表をはじめ、チームのみんなよろしく頼みます!

追伸3
ニュルでは仲間たちがGR86とLCを鍛えてくれています。
昨日、6時間を走り切ってクラストップで無事完走。
そして今まさに、もう6時間のレースを走ってくれていると思います。

ニュルらしい天気で不安定な路面と聞きました。
安全第一でクルマたちを鍛えて帰ってきてください!

追伸4
世界の色んな道でクルマを鍛えてくれているドライバーたちみんなに感謝!
そして、ドライバーたちと一緒にもっといいクルマづくりを実践してくれているメカニック、エンジニア、工場の仲間たちにも感謝!
これからも、もっといいクルマづくりをみんなで心ひとつに続けていきましょう!

ポディウムでワン・ツー・フィニッシュを喜ぶトヨタGAZOO Racing陣営
TGR応援席 2022年WEC第5戦富士6時間耐久レース

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