レンジャーズが有原航平をDFA 前日先発も4回途中11失点の大炎上

日本時間9月12日、レンジャーズは有原航平をDFAとし、タイソン・ミラーをメジャーへ昇格させたことを発表した。有原はただちにロースターの40人枠から外され、ウエーバーにかけられることになるが、年俸260万ドルで防御率9点台の投手を獲得する球団が現れる可能性は極めて低いと思われる。ウエーバー通過後はアウトライト(マイナー降格)かリリース(解雇)されることになるが、有原は過去にアウトライトの経験があるため、アウトライトを拒否してフリーエージェントになることもできる。

現在30歳の有原はポスティング制度を利用して北海道日本ハムファイターズからレンジャーズに入団。2年620万ドルの契約を結び、日本ハムには譲渡金として124万ドルが支払われた。ところが、メジャー1年目は故障もあって10試合の先発で2勝4敗、防御率6.64と期待に応えられず、シーズン終盤にDFAとなってアウトライトでマイナー降格。メジャー2年目の今季はマイナーからのスタートとなった。

AAA級ラウンドロックで18試合に登板して3勝6敗、防御率4.88を記録した有原は、8月中旬にクリス・ウッドワード監督が解任された直後にメジャー昇格。日本時間8月22日のツインズ戦では7回途中4安打無失点の好投で今季初勝利を挙げたが、次の登板で打ち込まれるとブルペン降格となり、日本時間9月11日のブルージェイズ戦で再び先発のチャンスを与えられたものの、4回途中12安打11失点の大炎上で試合をぶち壊した。

結局、メジャー2年目の今季は5試合に登板して1勝3敗、防御率9.45と昨季を下回る成績に。メジャー通算60回2/3を投げて15本塁打を浴びた一方、三振はわずか38個しか奪えず、苦しいピッチングを強いられた。いずれにしてもレンジャーズとの2年契約は今季限りで終了。2年間のパフォーマンスを見る限り、メジャー契約を得るのは難しいと思われるが、来季アメリカに残るのか、それとも日本へ戻るのか、今後の動向が注目される。

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