レッドブル育成のダルバラ「本来の場所に戻ることができた」【FIA F2第13戦レース2/トップ2コメント】

 9月11日、2022年FIA F2の第13戦モンツァのフィーチャーレース(決勝レース2)が開催され、レッドブル育成のユアン・ダルバラ(プレマ・レーシング)が今季初優勝を飾った。2位にフレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)が続いた。3位で岩佐歩夢(ダムス)がチェッカーを受けたが、レース後の車検で失格となりエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシングシステムズ)が獲得している。

 シーズン終盤に、待望の今季初優勝を掴んだダルバラは「全体的には良いレースだったね」と語り始めた。

「1周目のターン4で追突されバージボードを破損してしまったんだ。ピットインしなければとも思ったけど、幸運にも途中でそれが飛んでいったから走り続けることができた。序盤はミディアムタイヤで長く走るだけだったけど、良いタイミングでセーフティーカー(SC)が入ったから、なんとかフリーストップできたよ」

「ピットストップはとてもうまくいったし、その後はただマネジメントすること、ピットインしていないドライバーを邪魔しないこと、DRSを使うこと、タイヤをセーブすることに努めたよ。そのおかげで、最後までタイヤをキープできたんだ」

「本当に満足しているよ。ひとつは勝てたこと、もうひとつは本当にいいペースだったこと。最近のレースではどちらも縁がなかった。僕の“本来の場所”に戻って戦うことができるようになったのだから、嬉しいね」

「(最終戦ヤス・マリーナまで)時間はかなりあるけれど、良い一歩を踏み出せたと思う。力強くシーズンを終えられるといいね」

2022年FIA F2第13戦モンツァ レース2で今季初優勝を飾ったユアン・ダルバラ(プレマ・レーシング)

 スプリントレースに続いて2位を獲得したベスティは「ペースは良かったが、ユアンに届くほどではなかった」という。

「10番手(スタート)から2番手まで上がったのだから、それだけで素晴らしい結果だよ。戦略が良かっただけでなく、クルマがとても強かった。3、4回のオーバーテイクを成功させ、その結果、ポジションを確保することができた。残り5周の時点で3回のトラックリミットがあったから、自分の走りを少し抑えて2位を狙うことにした。トラックリミットのために表彰台を失うのは残念だから、安全な選択だったと思う」

「ミディアムでスタートして、ターン2、3を回ったところでSCが入った。5周、6周、7周とSCが続き、2周ほどレースをして赤旗中断を挟みレースをしたが、その後はクリーンだった。それでもスタート時の混沌、オーバーテイク、ディフェンスがいたるところにあった。でも、これがFIA F2のモンツァ。クールなものであることは間違いないね」

「昨日はポールポジションからスタートで、今日は10番手からのスタートだったから、良い仕事ができたと思うよ。昨日はスタートでユーリ(ビップス/ハイテックGP)にポジションを奪われたけど、今日は僕たちの方が明らかにアグレッシブだった。スタートがうまくいって、レースの序盤にゲインできたから、それだけで差がついたんだ」

2022年FIA F2第13戦モンツァ レース2 フレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)

© 株式会社三栄