「競争の番人」寺島しのぶと小日向文世がクランクアップ

フジテレビ系連続ドラマ「競争の番人」(月曜午後9:00)が佳境を迎える中、寺島しのぶと小日向文世がクランクアップし、コメントが届いた。

ドラマは、第19回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞した新進気鋭の作家・新川帆立氏による同名小説が原作。天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉(坂口健太郎)と、実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(杏)が、公正取引委員会・第六審査、通称・ダイロクの職員として独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる“競争の番人”として、談合やカルテルなど不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく。

公正取引委員会の第六審査長・本庄聡子を演じた寺島。最後のシーンを撮り終わると、スタッフから「本庄聡子役、寺島しのぶさんオールアップです!」という掛け声とともに、花束が贈られた。

「月9」枠のドラマへの出演は今作が初めてで、公正取引委員会という今までドラマで描かれてこなかった題材で、ダイロクのボス役を務めた寺島は、苦労も多かったようで「役者って本当に難しいなって思いました。セリフに翻弄(ほんろう)されちゃって…。こんなに専門用語に翻弄されるのはしばらくなかったので…。皆さんも大変な現場をやりきっていらっしゃると思いますが、最後まで乗り切っていただきたいと思いますし、面白いドラマになることを祈っています。本当にありがとうございました」とコメントし、スタッフ一同から「お疲れさまでした!」と大きな拍手が起きた。

一方、第8話からダイロクにとって、そして小勝負にとって最大の敵となり立ちはだかっている国土交通省の事務次官・藤堂清正役の小日向。物語のクライマックスとなる壮絶なシーンを撮影後に、小日向は「クランクインして最初のうちはこんなに楽でいいのかな? なんて思っていたんですけど、ここにきてしびれるようなシーンが続いて、とっても楽しかったです! 放送を楽しみにしていますので、頑張ってください。ありがとうございました!」とあいさつした。

本日9月12日放送・第10話では、小勝負や白熊らダイロクが「ラクター建設」の樋山雄也(平原テツ)が仕切る談合現場に踏み込むが、そこには「小津建設」の小津耕介(竹財輝之助)が。そこで行われていた談合はダイロクが追う「東京湾岸地区再開発プロジェクト」ではなかった。さらに、警察が踏み込み、樋山を本庄殺人未遂と「ラクター建設」の古賀康弘殺害容疑で逮捕。自分の身に危険が及ばないようにするために、藤堂が仕掛けたわなだったのだ。

しかし、ダイロクはあきらめない。「再開発プロジェクト」の調査は認められなかったが、樋山と「小津建設」が関わっていた談合の裏付け調査という名目で「ラクター建設」を立入検査。もちろん、入札日が迫る「再開発プロジェクト」の談合場所を探り出すためだ。しかし、留置した資料からは証拠品がなかなか見つからない。

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