詐欺疑い署員到着まで会話つなぐ 総社署、コンビニ店主に感謝状

特殊詐欺被害を防ぎ感謝状が贈られた松本さん

 総社署は、特殊詐欺被害を防いだとして、セブン―イレブン総社中央5丁目店(総社市中央)とオーナーの松本多津子さん(70)に感謝状を贈った。

 同署などによると、8月21日午後10時ごろ、市内の80代男性が同店の現金自動預払機(ATM)で高額の現金を引き出しているのを不審に思った松本さんが警察に通報。電子マネーを購入しようとしたため、詐欺の疑いを指摘しつつ、署員の到着まで会話をつないで被害を防いだ。

 男性はパソコンでインターネットを閲覧中、「修理が必要」といった画面が出て表示された番号に電話したところ、電子マネー購入を指示されたという。

 同署で1日に表彰式があり、山下正文署長が感謝状を手渡した。同店は2020年にも詐欺被害を防いでおり、表彰は2回目。松本さんは「普段から従業員に周知しているが、これからも気を付けたい」と話していた。

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