核兵器廃絶を訴える署名を募っている「高校生1万人署名活動実行委員会」は11日、長崎市内で23期メンバーの結成集会を開いた。長崎玉成高2年の道下ひかりさん(17)が「(コロナ禍の)困難を乗り越え、歴史をつなぎ、核兵器の廃絶と平和な世界の実現という目標に向かって活動を進める」と平和宣言を読み上げた。
実行委は2001年に発足し、高校生平和大使が毎年夏、スイスの国連欧州本部に署名を届けている。19年までに届けた署名は累計200万筆を超えたが、20年以降はコロナ禍で渡欧できず、寄せられた署名は未提出となっている。さらに、街頭署名がしにくい状況が続いており、デジタル署名や交流サイト(SNS)での情報発信など活動に工夫を重ねている。
23期のメンバーは第25代高校生平和大使を含め約40人。結成集会には約18人が参加し、自己紹介や活動への意欲を発表した。7月から活動に参加し始めた海星高2年の平田健之介さん(16)は「被爆者の思いを伝えるため少しでも力になりたい」と意気込んだ。
「困難乗り越え歴史つなぐ」 高校生1万人署名 23期結成
- Published
- 2022/09/13 10:20 (JST)
- Updated
- 2022/09/14 12:51 (JST)
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