波佐見町長選 前川氏が初当選 24年ぶりにトップ交代

初当選を果たし万歳する前川氏(左)=11日午後8時21分、波佐見町宿郷の事務所

 任期満了に伴う東彼波佐見町長選は11日、投開票され、前副町長の前川芳徳氏(64)が前町議の今井泰照氏(60)、前町議の藤川法男氏(64)を破り、無所属新人の三つどもえの戦いを制した。
 現職の一瀬政太氏(79)の7選不出馬に伴い、24年ぶりにトップが交代した。
 前川氏は「勢いのある今の波佐見を継承し、時代に合ったものに変革し、未来を見据え進化させる」と一瀬町政の継続を主張。若手経営者や同窓生らでつくる後援会が企業の推薦を得るなど活発に動いた。今井氏は地域間格差の解消や移住・定住対策を説き、藤川氏は窯業と農業の振興や福祉の充実を訴えたが届かなかった。
 当日有権者数は1万1796人(男5488、女6308)。投票率は65.54%で前回(65.25%)を0.29ポイント上回った=町選管調べ=。

◎「人口減を緩やかに」前川芳徳氏の話
 人口減少社会は止められないが、下降線を緩やかにしたい。若い世代がいないと町づくりは進まない。小児科誘致と給食費無償化を段階的に、確実に進めたい。しっかりした財政基盤の下、町民の要望に応えたい。


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