男性用ガードル開発、骨格に合わせて設計 腰周りすっきりに期待、福井県あわら市の製造会社

スプランドゥールが開発したヒップアップなどの効果が期待できる男性用のガードル=福井県福井市の同社福井支社

 女性用下着など企画製造販売のスプランドゥール(本社福井県あわら市、清水美絵社長)は、体形維持やヒップアップなどの効果が期待できる男性用ガードル(補正下着)を開発し、予約販売を始めた。保温効果などがあり快適な履き心地を保つ「光電子繊維」を生地に使用。同社は「美と健康を意識する男性は増えている。毎日身に着ける下着から男性の活力や健康維持などに貢献していきたい」としている。

 同社は2005年創業。主力の女性用下着や化粧品などで相手先ブランドによる生産(OEM)を手がけるほか、オリジナルブランド商品を開発し、電子商取引(EC)サイトを中心に販売している。

 男性用ガードルは「強い男」「実力者」などの意味を込めて「ストロングマン」と名付けた。女性用の製造ノウハウを生かし、男性の骨格に合わせて設計。骨盤位置の固定や、太もも引き締めなどの補正効果を引き出す複数の生地の縫製は、一枚一枚手作業で行っている。

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 総丈はMサイズが40センチ、3Lが48センチで、一般的なボクサーブリーフやトランクスなどと比べ股上部分の丈が長いのが特徴。おなかや腰回りをすっきりと見せるほか、ヒップアップ効果があるという。

 生地に使用した光電子繊維は、遠赤外線を吸収し保温効果を高めるほか、汗を素早く蒸発させる。血行や代謝の向上、疲労の軽減などにも役立つという。

 男性用ガードルを考案した清水優幸会長(67)は、もともと別の会社で女性用下着の企画開発に携わっており、光電子繊維を使用した男性サイズのサンプルを作って履き続けてみたところ、体形維持や代謝機能向上などの効果を実感したという。数年前からは「男性用のガードルはないか」との声も同社に寄せられるようになったことが開発のきっかけ。

 清水会長は「ガードルは女性のものというイメージが強いが、男性も下着にこだわることで自信につながる。多くの人に試していただきたい」と話している。

 販売価格は1万9800円。同社ホームページからリンク先のECサイトで購入予約可能で、10月末ごろから順次発送予定。

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