橋下徹氏、エリザベス女王に便乗した安倍元首相の国葬批判で物議「比較するのはおかしな話」「不敬以外の何ものでもない」

フジテレビ本社ビル

9月12日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が出演。エリザベス女王の国葬にからむ話題で安倍晋三元首相の国葬を取り上げ疑問を呈した。

今月8日に死去したイギリスのエリザベス女王。エリザベス女王の国葬は今月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で行われると発表され、天皇陛下が参列される方向で調整が進められているという。

さらに、番組ではエリザベス女王の国葬までのスケジュールを紹介。これを受け、司会の谷原章介(50)が「(死去してから)2週間で国葬が行われますけど、橋下さん、たくさんの方がきちんとお別れできるといいですね」と話をふると、橋下は「まさに国をあげての葬儀だし、国をあげて悼んで経緯を表し、祀られるというね、これが国葬ですよ」と意味深にコメント。

続けて「この件でね、日本の政治批判ってちょっと場違いかわからないですけど」と前置きし、「僕ね、見れば見るほど日本の政治の浅はかさというか思慮のなさをすごい感じます」と語った。

そして、今月27日に予定されている安倍元首相の国葬を引き合いに出すと、コメンテーターの井上咲楽(22)に「昭和天皇が崩御されたときの“大喪の礼”。(エリザベス女王のときと)ちょっと雰囲気は違うけど、まさに日本の国葬というのをすごい形で国家をあげてやったんですよね」と説明しながら「それが国葬だと、僕は“大喪の礼”こそ国葬だと思うんだけど、そういう議論もなく『安倍さんを国葬!国葬!』って一部の安倍さん支持派の人が言ってるんだけど、僕は本当に浅はかすぎると思う」と、持論を展開。

また、木原誠二官房副長官(52)が11日に“大喪の礼”とは同列ではないとの認識を示したことについても「そうであれば、はっきり国民に言うべきだと思います」と指摘。イギリスでは、国葬と儀礼葬という二つがあり「サッチャー首相でも儀礼葬だったんですよ」と言うと、「そこはいろんな議論があったと思いますよ。日本もそれをしっかり議論してね、僕は安倍さんの功績はしっかり称えるべきだと思うけれども、それが単純に『国葬だ、国葬だ』っていうのはね、本当に僕ねえ、日本の政治っていうのはだめだなと思いますね」と、私見を述べていた。

こうした橋下氏の発言を受けてSNS上では「エリザベス女王の訃報すら国内の政治批判のネタにする橋下」「思った通り、エリザベス女王崩御を受けて、安倍首相の国葬に言及すると思った!」「エリザベス女王と安倍元首相を同列に語るなよ、橋下徹氏」「エリザベス女王の国葬は日本で言ったら天皇陛下の国葬に当たる大喪の礼。安倍さんの国葬と比較するのはおかしな話。わかってて安倍さんをディスってるはず」「橋下徹氏、めざまし8で国葬儀反対を煽る。そもそも性質が違う英王室、昭和天皇の大喪の礼と比較して。不敬以外の何ものでもない」など、手厳しい意見が多く寄せられていた。

「MCの谷原さんはあくまでもエリザベス女王の国葬や多くの市民が哀悼の意を示していることについて話を振っただけですからね。なんでも安倍元首相の国葬批判に繋げようとして反対派の視聴者の気持ちを煽る。それを分かっていて日本の国葬の話を持ち出す橋下さんこそ『ダメだなぁ』と。不信感を抱いた視聴者がいるのも当然でしょう」(政治記者)

エリザベス女王の死に便乗した安倍元首相の国葬批判は、少々やりすぎだったかもしれない。

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