「刑事7人」クランクアップ! 東山紀之が感謝。「この空間が一番平和だった」

テレビ朝日系連続ドラマ「刑事7人」(水曜午後9:00)のseason8は、いよいよ9月14日放送・第10話で最終回を迎える。このほど、撮影がすべて終了し、主演の東山紀之をはじめ、主要キャストが心境を語った。

天樹悠(東山)を中心に、深い人間模様とサスペンスフルなドラマが共存する人気刑事ドラマ作品として支持を集めてきた同シリーズ。今作も、警視庁刑事部新専従捜査班の天樹、海老沢芳樹(田辺誠一)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)のスペシャリストが集結し、そこに小瀧望が扮(ふん)するキャリア刑事・坂下路敏が新たに配属され、新展開を迎えた。

座長として出演陣とスタッフを引っ張り続ける東山は、クランクアップ直後、開口一番「コロナ禍がまだまだ厳しい中、皆さんとまた作品を作れたことを光栄に思います」と多くの制限がある中で乗り切った撮影を、感慨深げに振り返った。また、昨今の世界情勢にも触れながら「世界情勢もいろいろとありますが、『刑事7人』の空間が一番平和でした。またこの平和な空間を、皆さんと共に作っていけたらと思います。ありがとうございました」と述べ、培われた信頼関係の強さをうかがわせた。

また、今シーズンからの参加となった小瀧は忘れられない夏となりました! この作品に出演させていただいたことも光栄ですし、皆さんと一緒にお芝居ができて本当に楽しかったです」と充実した表情を見せ、さらに「長くシーズンが続いている作品に初めて参加するということで、すごく緊張していましたが、スタッフの皆さんと、キャストの皆さんに助けられ、導いていただき、ここまで頑張ることができました」と感謝を述べ、大きな拍手に包まれた。

そんな小瀧とは友人でもある白洲は「今年は路敏くんという後輩が入ってくれて、イジられ役を卒業したつもりでいましたが、いつも通り東山さんからの愛が止まらなく(笑)、今回もありがとうございました。記者発表の時に、のんちゃん(小瀧)が親友と言ってくれましたが、これからも親友として、一役者として、切磋琢磨(せっさたくま)していけたらと思います!」と力強く宣言した。

一方、今シーズンで卒業となった倉科カナが演じてきた水田環と淡い恋模様を展開するなど、関係の深かった青山役・塚本は「ルームシェアなど、環と青山のタッグがこれからどうなるのかという時に、いきなりかなっぺ(倉科)がニューヨークに旅立ってしまいました。環と青山との関係は、まだ決着がついてないので、これからも青山を演じ続けられたら幸せですね」と今後の展開にも期待を寄せた。

倉科が卒業した後「すごく寂しかった」と回想した吉田。しかし、「男だけになって割と好き放題にさせていただいて(笑)、結束は固くなったのかなと思います」と冗談も飛び出した。そして「新しく入って来た、のんちゃんが…今、のんちゃんと初めて言いましたが(笑)、優れた俳優で現場を活性化してくれました。オリジナルメンバーは僕とヒガシと欣也さんしかいないですが、このメンバーを来シーズンではぜひ深く掘り下げていただいて、さらに『刑事7人』を名作にするために、オリジナルメンバーではない連中に対して(笑)、もっとビシビシやっていきたいと思います!」とベテランらしい愛のあるコメントをした。

また、田辺は「今回も無事にここまで走って来られてよかったと思います。ワンカット、ワンシーン、共演者の方々やスタッフの皆さんと一緒に作れるのが幸せでした。また、みんなでバシッとできればいいなと思います!」と感慨深げ。

そして、北大路は「本当にあっという間でした。あっという間ということは、いかに素晴らしいチームワークの中で仕事をさせていただけたかということ。スタッフの皆さん、お一人お一人に心から感謝申し上げます。願わくば、またお会いしたいと思います。ありがとうございました」とスタッフ・キャスト陣が一丸となって作り上げてきた作品への熱い思いを伝えた。

9月14日の放送は最終回拡大SP。交番勤務の巡査部長が射殺されるというショッキングな事件が発生し、その背景には、12年前の未解決事件も絡んでいることが分かり、新専従捜査班のメンバーは事件解決のために奔走する。そこで天樹は、路敏に隠されたある真実にたどり着くことに。路敏の秘められた過去とは?

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