企業誘致へ土地造成 上富田町生馬、23年度末完成

地鎮祭に出席する「泰建」の林静男代表(左)ら=12日、和歌山県上富田町生馬で

 企業誘致に向けた土地開発を和歌山県上富田町生馬で計画している和歌山市の企業「泰建(やすけん)」(林静男代表)は12日、開発予定地で地鎮祭を営んだ。現時点では、2023年度末ごろに工事を終える計画という。町は「活性化につながる」と期待している。

 計画地は上富田スポーツセンター近くの山林など約7万8千平方メートルで、うち2万6千平方メートルほどを企業向けの用地として造成する。併せて延長約400メートルの道路も整備し、町へ譲るという。投資額は数億円を見込む。

 泰建によると、この地への進出に興味を示す企業が県外を含め複数あるという。「工事が進み、形が目に見えるようになってくれば、見学したいという企業も出てくるかもしれない」と話している。

 地鎮祭には施工業者や地区役員ら約20人が出席。奥田誠町長は「土地造成と企業誘致を一体的に民間が進めるという町で初めての取り組み。全面的に協力していきたい」と話した。

© 株式会社紀伊民報