リニア着工容認要請に知事難色 2年ぶり会談も平行線、静岡

リニア中央新幹線の静岡工区について会談する川勝平太知事(左)とJR東海の金子慎社長=13日午後、静岡県庁(代表撮影)

 リニア中央新幹線の建設工事を巡り、JR東海の金子慎社長は13日、静岡県の川勝平太知事と静岡県庁で会談し、静岡工区の着工を認めるよう求めた。川勝氏は解決すべき課題が多いとして難色を示し、議論は平行線のまま終わった。会談は非公開で、2人が終了後、報道陣の取材にそれぞれ答えた。両者の会談は2020年6月以来で2度目。

 川勝氏はトンネル掘削工事で大井川の流量が減り、環境に悪影響を与えるとして、静岡工区の着工を認めておらず、27年を予定する東京・品川―名古屋間の開業が困難となっている。

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