“広島の台所” に秋の味覚 買い時の野菜は / まだまだ暑い 多くの観測点で「真夏日」

食欲の秋!ということで、広島の台所・広島市中央卸市場を訪ねました。

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入荷したばかりだという秋の味覚の王様「マツタケ」は…。

広印広島青果 坂田 博文 さん
「今、ちょうど岩手産が先週くらいから始まりだしたんですけども、出荷時期としては例年並みだと思うんですよ。ただ、今週あたりが日中の気温がかなり高いということで、きのうあたりからちょっと入荷が減ってきたかな。広島県内産のものについても今の状況からすると10月に入ってからかな」

― 価格は?
「中国産の輸入マツタケが例年になく不作ということからすると、じゃっかん価格的には例年より高くなる可能性がある」

この日のマツタケのセリ価格最高額は、1キロ8万円。今後の天候不順によってはさらに高騰する可能性も考えられます。

広印広島青果 坂田 博文 さん
― ダイコン・ニンジンが高いと聞くが?

「ダイコンもニンジンも市場に入ってくるほとんどが北海道ですから、北海道は盆以降が連日、雨続きで、過去5年からすると約2割弱 高くなっている。ある程度、例年より高い状況がシーズン終わりまで続くんじゃないですかね」

こうした中、消費者にとってうれしい価格の野菜は…。

広印広島青果 坂田 博文 さん
「キャベツが今、お買い得。品質も安定して、入荷量もあって、品質が良いものが入ってきている。これは、群馬県産なんですけど、一番は天候に恵まれている。適度に雨もあって、晴れ間も続いたりして、キャベツの生育には天候が適している」

さまざまな商品の値上げが続く中、キャベツは例年に比べて3割ほど安く売られているそうです。

広印広島青果 坂田 博文 さん
「比較的に消費者の方がお買い求めしやすい価格でスーパーにも売られていると思います」

秋とはいうものの、ここのところ、暑い日が続いています。13日も…。

末川 徹 記者(気象予報士)
「広島市中区の大手町です。この時間、雲も広がっているんですが、太陽の日差しがしっかりと届いています。あちらの電光掲示板の気温は34℃を示しています。少し外に立っているだけで汗がじりじりと出てくるような、そんな気温となっています」

「強い日差しが届くきょうなんですが、わたしがいつも持ち歩いているのが、日傘です。紫外線を防ぐだけでなく、急なにわか雨にも対応することができます。みなさんはこの暑さ、どのよう感じているのでしょうか」

東京から訪れた人
「東京から来たので広島は暑いなと思った」

― 東京と比べてどっちが暑い?
「いや、こっち(広島)のほうが暑いです」

街の人
― ふだん、傘をさしている?
「ふだんはあまりささないが、(日差しが)痛くて、アームカバーもして…。風もそんなにないので、息苦しさもあるし、マスクもしないといけないのがたいへんかな」

末川 徹 記者(気象予報士)
「現在、時刻は午後1時過ぎ、ベンチに腰かけて休んでいる人がいたり、あとは原爆ドームを見に来たりする人もいるが、やはりみなさん、木陰を選んでいるなといった印象があります」

広島市の平和公園近くでジェラートを販売している店では…。

店主
「ここ何日か暑い日が続くので、軽くお茶したいといった方が増えているのかもしれない。涼を求めてきてくれた方もいるので、やりがいがあるかな」

突然、天気が急変…。

末川 徹 記者(気象予報士)
「午後1時40分過ぎです。大粒の雨が上空から降り注いできました。かなり強く打ちつけていますね」

広島県内は湿った空気が流れ込んだ影響で、大気の状態が不安定となり、ところによって一時的に雨が強まる時間帯もありました。

13日は、県内ほぼすべての観測地点で30℃を超える「真夏日」を観測。中でも福山市では35℃を超え、統計開始以来最も遅い「猛暑日」となりました。

この先もしばらくは暑さが続くため、体調管理などをしっかり行ってください。

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