胆管がん患者に「生体肝移植」「膵頭十二指腸切除」同時実施 京大病院、国内2例目

京大病院

 京都大医学部付属病院は13日、胆管がん患者に対し、生体肝移植と膵頭十二指腸切除を併せて実施したと発表した。患者の術後経過は良好で既に退院している。京大病院によると、いずれも大がかりな手術で、これら二つを同時に行うのは国内2例目という。

 手術は2月18日に実施した。患者は40代の女性で、20代から肝臓の働きが悪くなる原発性硬化性胆管炎に罹患(りかん)。胆管がんが広範囲に及ぶことなどから、生体肝移植に加え、胆管や十二指腸、膵臓(すいぞう)の一部などを一緒に切除する必要があると判断した。手術は14時間近くに及んだ。術後は食欲不振などの影響が出たものの、重篤な合併症は確認されなかったという。

 京大病院によると、米国では胆管がん治療として肝移植を行うのが一般的だが、日本ではこうした治療法や有効性が医師の間でも十分に知られていないという。

 担当した肝胆膵・移植外科の田浦康二朗准教授(当時)は「肝移植に加えて膵頭十二指腸切除まで必要となると、根治の可能性があるのにその機会を提示されていない患者が多く存在する可能性もある。このような手術が可能であることを示すことで、治療法に対する認知が広まることを期待したい」と話している。

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