川崎鶴見臨港バス値上げへ 来年3月から川崎市内線

川崎鶴見臨港バス(資料写真)

 川崎鶴見臨港バス(川崎市川崎区)は13日、川崎市内を走る普通旅客運賃を2023年3月から10円引き上げる方針を発表した。同日、国土交通相に上限運賃変更許可申請を行った。

 普通旅客運賃は、川崎市内均一で現行の210円から220円となる。子ども料金は大人の半額。改定率は4.76%で、通勤定期も同程度値上げするが、通学定期は家計の負担を考慮して据え置く。

 同社によると、臨港バスの川崎市内線の運賃改定は、消費税率変更によるものを除くと28年ぶり。新型コロナウイルス禍に伴う輸送人員の減少や燃料費の高騰、今後の脱炭素やデジタル化対応などを踏まえ、運賃改定が必要と判断した。

 国交相への申請では、原価計算を踏まえて改定率を9.52%としたが、利用者の負担軽減のために、実際の値上げ額は半分にとどめたという。

© 株式会社神奈川新聞社