横浜4歳児虐待死 同居の男 傷害致死罪などで起訴 男は一貫して黙秘

横浜地検

 横浜市鶴見区のアパートで2018年、同居女性の長男の男児=当時(4)=を虐待し死亡させたとして、横浜地検は13日、傷害と傷害致死の罪で、同市緑区、配管工の男(30)を起訴した。捜査関係者によると、一貫して黙秘している。地検は被告の認否を明らかにしていない。

 起訴状などによると、被告は17年9月24日、当時住んでいた同市鶴見区の自宅アパートで、男児の額の右前部を拳で殴り1週間のけがを負わせた。また、18年1月23日、転居先の同区内の別のアパートで、男児の頭や首を何らかの方法で前後に強く動かすなどの暴行を加え、急性硬膜下血腫や外傷性くも膜下出血、脳浮腫などの傷害を負わせて、2日後に死亡させた、とされる。

 県警によると、被告は当時、男児の母親と交際し3人で同居していた。捜査関係者によると、被告が暴行を加えた2件とも女性は仕事で外出していて、住宅内では2人きりだった。

 男児の遺体に目立った外傷はなかったが、複数の医師が「事故の可能性は低い」と判断したことなどから、県警は今年8月24日に傷害致死容疑で被告を逮捕。今月7日に傷害容疑で追送検していた。

© 株式会社神奈川新聞社