横浜IR・カジノを含む統合型リゾート施設の誘致撤回で最終報告 「教訓に」 市HPで順次公開

横浜市がIRの候補地としていた山下ふ頭=2019年1月撮影

 横浜市の山中竹春市長によるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致撤回を受け、市は13日の市会常任委員会で、IR誘致を巡る意思決定の経緯などを検証する最終報告を発表した。今後、市のホームページや各区役所で順次公開する。

 最終報告は約335ページ。経過を時系列でまとめて市が2月に示した中間報告を踏まえ、新たに外部有識者らの意見や市の振り返りなどを追加した。経済効果のリスクや情報発信の問題点を指摘する内容を盛り込んだ。

 この日の常任委で、委員からは「市民をないがしろにした決定は許されない。教訓にしてほしい」「市民の声を真剣に受け止めるべきだった」などの意見が出された。事業を担当してきた平原敏英副市長は「より多くの市民の理解を得るのが大事。今後の施策に生かしていく」と応じた。

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