三浦透子、恋愛の感情を持たない女性を体現 主題歌も担当 「そばかす」予告

12月16日より劇場公開される、三浦透子の長編映画単独初主演映画「そばかす」の、予告映像が公開された。また、主題歌を主人公の蘇畑佳純を演じる三浦透子が歌うことも発表された。

予告映像では、「恋をしたこともない」「この先もしない」主人公の佳純が、結婚を急かす母(坂井真紀)、バツ3の祖母(田島令子)、もの静かな父(三宅弘城)、妊娠中の妹(伊藤万理華)など、家族や周りの人たちに恋や愛について振り回され、家族から責められるものの「これが私だから」と伝える姿が切り取られている。そして、元AV女優の同級生(前田敦子)や、地元の友達、母から無理やりセッティングされたお見合い相手らと出会い、彼らと交わる中で、自分の性や心と向き合い、悩み、前に進んでいく姿が映しだされている。

予告映像の後半では、歌手としても歌声が高い評価を得ている三浦透子の歌う、主題歌「風になれ」を聞くことができる。楽曲を提供したのは、バンド・羊文学の塩塚モエカ。楽曲のアレンジは音楽プロデューサーのESME MORI(エズミ・モリ)が手掛けている。公開されたレコーディング映像の一部では、三浦透子が「私にとってチャレンジな曲だけど風がふくように歌いたい」と語る姿が収められている。

「そばかす」は、恋愛至上主義が常識化した社会を生きるひとりの女性が、恋人を作ることや結婚を勧めてくる周囲や自分、さらには将来にも向き合いながら、「自分は何者なのか?幸せの形とは何なのか?」を見つめていく作品。主人公の女性・蘇畑佳純を演じるのは、「ドライブ・マイ・カー」で第45回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した三浦透子。玉田真也が監督を務め、「his」「カフカの東京絶望日記」「青きヴァンパイアの悩み」などの原作・脚本を務めたアサダアツシが脚本を担当している。

三浦透子、塩塚モエカ(羊文学)らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■三浦透子
映画を観たひとの帰り道に、気持ちいい風が吹く、そんな楽曲が出来上がったと思います。作品に対する私の思いを沢山きいてくださり、そして何度も何度も繰り返し映画を観て、作ってくださいました。塩塚さんのデモ、そしてエズミさんのアレンジを聴いたとき、この映画に対するリスペクトや愛情を感じ、本当に感動したのを覚えています。大切な作品の為の曲を、お二人と共につくることが出来て良かったと心から思っています。
改めて、この場を借りて感謝申し上げます。是非沢山の方に劇場で聴いていただきたいです。

■塩塚モエカ(羊文学)
初めて透子さんの声を聞いたとき、伸びやかで、心にすっと入り込む歌声に魅了されました。「風になれ」は、傷つきながらも、自分を見つめ続ける主人公の背中を押すような気持ちで書きました。エンドロールの暗闇の中で、映画の思い出を振り返り、佳純の未来をイメージするのにぴったりな曲ができました。編曲のエズミさん、プレイヤーの皆さんへもリスペクトと感謝を送ります。貴重な時間をありがとうございました。

■音楽プロデューサー:ESME MORI(エズミ・モリ)
塩塚さんの美しいデモを聴いた時、三浦さんの透明な歌声をレコーディングスタジオで聴いた時の2回、これは自分にとって大切な曲になると確信したのを覚えています。映画のエンディングを繰り返し観て、歌と映像に合うアレンジをひたすら試行錯誤しながら編んでいきました。具体的に意識したわけではないのですが、塩塚さんに「風の音を入れてくださったんですね!」と言っていただいたのが嬉しかったです。たぶん歌と言葉が、そのような音を呼んだのだと思います。この素晴らしい映画と主題歌が、皆さまのもとに届くのを楽しみにしております!

【作品情報】
そばかす
2022年12月16日(金)、新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:ラビットハウス
©2022「そばかす」製作委員会

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