芹が谷やまゆり園の案内板などに赤いペンキ入り瓶投げつけ損壊 会社員の男逮捕

芹が谷やまゆり園(資料写真)

 6年前に入所者ら45人が殺傷された知的障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者の一部が移った「芹が谷やまゆり園」(横浜市港南区)の施設案内板などに塗料入りの瓶を投げつけて損壊したとして、神奈川県警捜査1課と港南署は14日、器物損壊の疑いで、同市旭区万騎が原、会社員の男(48)を逮捕した。

 逮捕容疑は、昨年11月5日午前4時40分ごろ、同市港南区芹が谷2丁目の同施設敷地内で、入口付近の施設案内板など(24万3千円相当)に塗料入りの瓶を投げつけて損壊した、としている。容疑を認め、「当時勤務していた会社に対して不満があった」などと供述しているという。

 県警によると、出勤した同施設職員が「建物の入口に赤いペンキの入った瓶を投げられた」と110番通報した。同施設の防犯カメラ映像などから男が浮上した。

 男は当時、給食委託会社で調理担当として勤務。同施設を受け持ったこともあった。

 県内の他の施設でも同様の器物損壊事件が数件発生し、いずれの施設も男が勤務していた会社に業務委託していたという。男は「(芹が谷やまゆり園の)他にも勤務先の会社をおとしめるためにやった」という趣旨の供述もしていて、県警が詳しい経緯を調べる。

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