ソニーは、カメラヘッド延長システム「VENICEエクステンションシステム2」を2023年初頭に発売する。希望小売価格はオープン、市場推定価格は税込242万円前後。
VENICEエクステンションシステム2は、リピーターを必要とせずに全長12mの伝送距離を実現。カメラマンはケーブル長を気になることなく自由な移動を可能としている。また、カメラクレーンへの搭載も容易となり、シネマ撮影の自由度を広げることが可能。ケーブルは3mと12mの2種類が付属し、用途に応じた選択が可能。
VENICEエクステンションシステム2は運用性も向上している。既存のVENICEエクステンションシステムは1つのアサイナブルボタンを設置していたが、VENICEエクステンションシステム2では4つ搭載。Recスタート/ストップのほかにも、NDフィルターの設定変更などがアサインでき、カメラヘッドを操作するオペレーターの好みに応じて設定可能としている。
VENICEエクステンションシステム2は、VENICEおよびVENICE 2の全モデルに対応。既存製品のVENICEエクステンションシステムとVENICE、VENICE 2 6Kを組み合わせて使用していたユーザーでも、VENICEエクステンションシステム2と組み合わせることでさらに運用性を向上できるとしている。
ファームウェアのアップデートが必要。VENICEではアサイナブルボタン3のみ使用可能。チルト/ロールメタデータ記録には対応不可
ファームウェアのアップデートが必要
VENICEエクステンションシステム2は、カメラヘッド側にチルト/ロールを検知するセンターを搭載。これにより、エクステンションシステム使用時にもカメラヘッドのチルト/ロール情報の確認が可能で、カメラのSDI出力からも出力される。また、収録時にはメタデータとして記録され、CG合成などに活用可能としている。