自作遊具、置物で公園の魅力向上 玉野・藤井地区の住民団体整備

2体のトトロの置物を手作りした松本さん

 玉野市藤井地区の住民グループ「玉野里山★玉仙岩の会」が、大仙山東麓に整備している「玉仙岩協働公園」に人気アニメキャラクターの置物やアザラシのベンチなどが次々と登場。メンバーが自作したもので、童心に返った大人たちが夢中になって公園の魅力アップに努めている。

 公園駐車場出入り口付近に8月24日、グループメンバーの松本政男さん(73)=同市=が手作りした、アニメ映画「となりのトトロ」のキャラクターを模した置物(高さ約1メートル、重さ約90キロ)が運び込まれた。発泡スチロールを基礎に表面をワイヤメッシュとコンクリートで固めて整形。色を塗り「Welcome」のプラカードも持たせた。今月5日には、傘を持った色違いの小さなトトロも隣りに置き、2体が来園者を出迎えている。

 松本さんはパンダの置物も作り11日、園内に設置。「子どもたちの喜ぶ顔がうれしくて続けてきた。もっと新作を増やしていきたい」と意気込む。

 代表世話人の岡崎良雄さん(74)=同市=は廃材からアザラシの姿をした木製ベンチを作った。「アッくん」と名付け、ビー玉の目がチャームポイント。メンバーらでツリーハウス(秘密基地)も今年3月ごろに建設し、子どもたちの絶好の遊び場になっている。

 園内には、滑り台やシーソー、ブランコ、2種類のターザンロープなど手作りの遊具も充実。岡崎さんは「公園整備は元気の源。メンバーの協力で楽しいものが増えてうれしい限り。ぜひ多くの子どもたちに遊びに来てほしい」と呼び掛けている。

アザラシのベンチ「アッくん」に腰掛ける岡崎さん
11日に設置されたばかりのパンダの置物
公園内に建設されたツリーハウス
木からつるされたターザンロープ

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