児童が藍染め体験 田辺市龍神村の咲楽小

出来上がった作品を持つ児童と保護者(和歌山県田辺市龍神村小家で)

 和歌山県田辺市龍神村福井、咲楽小学校の5、6年生9人が12日、藍染めの作業を体験した。布を輪ゴムで縛ったり、結んだりする「絞り染め」で、鮮やかな藍色のバンダナを仕上げた。

 同校の学年PTA行事の一つとして企画した。5、6年生とその保護者が参加し、龍神村小家に工房を構える「藍染計良(あいぞめけいら)」の計良容子さんが講師を務めた。

 この日はまず、学校の教室で、計良さんが藍染めの原料や絞り染めのポイントなどについて話した。計良さんは、藍の葉を専門の職人が発酵させて作った「蒅(すくも)」を、石灰や日本酒などと混ぜてさらに発酵させ、藍染めの液を作っていることを紹介。また、布でビー玉を包んで輪ゴムで縛ったり、結び目を作ったりして模様をつける方法も説明した。

 参加者は、出来上がる模様を想像しながら作業を進めた後、龍神村小家の工房に移動。計良さんから指導を受けながら、手作業でそれぞれの布を染め上げた。

 初めて体験した、5年生の原輝悠君(10)は「初めてにしてはうまくできたと思う。輪ゴムで縛って模様をつけるのが楽しかった。染めるときれいな青色になってびっくりした。大事に使いたい」と話した。

布を輪ゴムで縛るなどする児童と保護者(和歌山県田辺市龍神村福井で)
準備した布を工房で染液に漬ける作業(和歌山県田辺市龍神村小家で)

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