沖縄遺骨返還で二審初弁論 京大が昭和初期に持ち去り

琉球王家の子孫という沖縄県民らが、昭和初期に旧京都帝国大(京都大)の研究者によって沖縄県の古墳「百按司墓」から研究目的で持ち去られた遺骨の返還を大学に求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が14日、大阪高裁で開かれた。原告側は、遺骨の返還を請求できる権利がないとして訴えを棄却した4月の一審京都地裁判決に反論。琉球の慣習に従って祖先の祭祀を主宰する「祭祀承継者」として、祖先の遺骨の返還を請求できるとしている。

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