国立天文台と朝日新聞「星空ライブカメラ」配信協定。本格運用へ

【▲マウナケア上空を通過する国際宇宙ステーション。「星空ライブカメラ」で2021年4月20日撮影(Credit: 国立天文台, 朝日新聞社)】

国立天文台と朝日新聞は2022年9月13日、ハワイ島マウナケア山の「星空ライブカメラ」の設置・運用についての協定を締結しました。

星空ライブカメラは、すばる望遠鏡のドーム外周にある作業用の足場の手すりに設置された高感度カメラです。2021年4月より試験配信を実施しており、朝日新聞のYoutubeチャンネル「朝日新聞宇宙部」で、365日24時間ライブ映像を閲覧することが可能です。

今回の協定締結は、星空ライブカメラの安定運用が出来る見通しが立ったこと、成果が上がっていることなどから、ライブ配信のさらなる発展を期し、本格運用を始めることに合意したもの。今後は、流星群や月食のような天文イベントをライブ配信を通じた解説および、コメント欄に寄せられた質問の回答といった双方向コンテンツ、最先端の天文学などの新たなコンテンツ制作を検討しているとのことです。

【▲朝日新聞宇宙部(YouTube)によるライブ配信動画。星空ライブカメラによる映像は、昼には標高約4200mの絶景、夜には流れ星や天の川を、地元ハワイをはじめ日本や世界中の人々が自宅にいながら観察することができる】

■「星空ライブカメラ」の試験配信中の科学的成果の具体例

■「星空ライブカメラ」装置の画像

【▲「星空ライブカメラ」本体。朝日新聞がソニーマーケティングから「ミラーレス一眼カメラ α7S III」「大口径広角単焦点レンズ FE 24mm F1.4 GM」の貸与を受け、専用の防水ボックスや配信システムを開発したもの(Credit: 国立天文台, 朝日新聞社)】

【▲設置されている「星空ライブカメラ」の様子。画像左上に見えている2個のドームは「ケック天文台」(Credit: 国立天文台, 朝日新聞社)】

Source

  • Image Credit: 国立天文台, 朝日新聞社
  • 国立天文台 \- 星空ライブカメラ設置・運用の協定を朝日新聞社と締結

文/sorae編集部

© 株式会社sorae