【シニアとペット】シニア女性551名に聞いた「ペットに対するリアルな思い」

コロナ禍でペットを飼う人は増えているようですが、シニアの間でもペットは人気です。自分の子どもや孫のように愛おしい存在であるペットに対して、シニアはどのように思っているのでしょうか。

今回ご紹介するのは、シニア女性のペットに対する意識調査です。女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングス内にある「ハルメク 生きかた上手研究所」では「シニア女性のペット飼育に関する意識と実態調査」(対象:50~92歳の女性551名)を実施しました。ペットに対する思いなどについて見ていきましょう。

シニア女性のペットに対するリアルな声をご紹介

最初にペットの飼育率を調べてみると、ペット飼育者(犬/猫のいずれかを飼育している人)は 17.4%で、内訳は犬が9.3%、猫が8.9%でした。これは一般社団法人「ペットフード協会」が実施した「2021年全国犬猫飼育実態調査」の世帯飼育率(犬:9.78%、猫:8.94%)と同水準になります。

シニア女性が思う「ペットと暮らして良かったこと」

ペットを飼育しているシニア女性に「ペットと暮らして良かったこと」を聞いてみました。すると、下記のような声が寄せられました。

・毎日が楽しい。ペットがいるから外に出て散歩し、人との繋がりもある。(63歳、犬飼育者)
・持病があるのに頑張って生きている姿を見ていると、頑張れと応援したくなる。その姿を自分と置き換えている。(72歳猫飼育者)
・生きる希望を与えてくれる。心の奥から愛おしいという気持ちがわいてくると幸せを感じる。(66歳犬飼育者)
・寛容になった。1日1回以上笑うようになった。寄り道せず帰宅することが多くなり、無駄遣いが減った。(58歳猫飼育者)

ペットがいることで活力が生まれて、生きようとする気持ちが高まったり生活に好変化が出ていたりするようです。シニア世代にとっていかにペットの存在が大きいがわかります。

ペットを飼っていないシニア女性、その理由は?

ペットを飼っていないシニア女性に飼わない理由を聞きました。すると「旅行や外出がしづらくなる」が44%、「毎日の世話が大変」が36.9%、「別れがつらい」が29.2%でした。他にも「最後まで面倒をみられないかもしれない」「お金がかかる」「今の住宅では飼えない」という声があがっていました。

ペットを飼っていないシニア女性、今後ペットを飼う? 飼わない?

現状ペットを飼っていないシニア女性に今後飼う予定があるか聞いて見ました。すると、今後の飼育意向(犬/猫のいずれかを飼育したい割合)は 24.2%という結果に。年代が高くなるほど意向が低下していて、70 代以上では 12.9%になっています。自身の健康問題や飼育し続けることへの不安があると読み取れます。

ペットは飼えないけどペットが欲しい人に人気なペットロボットについても聞いてみたところ、利用意向は非飼育者で 31.2%と、犬や猫のペット飼育意向(24.2%)よりも高いことがわかりました。

ペットの飼育可否は自身の健康状況や住まいなどさまざまことが影響していますが、飼うなら最後まで責任を持って飼育することが絶対です。特に、持病がある方やお世話するのが困難な方は自身の健康状態も踏まえて決めるといいいでしょう。

また、シニア女性の場合、自分に万一のことがあった場合にペットをどうするのかも考えておくことが必要です。ペットを飼うか検討しているシニアはそのあたりも考慮してみてくださいね。

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