「最後まで一生懸命」 長崎県選手団の結団壮行式 国体・障スポ、初の合同開催

健闘を誓い「がんばろう三唱」する選手たち=県立総合体育館

 10月開幕の第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」(1~11日)と、第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(29~31日)に出場する長崎県選手団の結団壮行式が14日、長崎市の県立総合体育館で合同開催され、選手や監督が本番に向けて決意を新たにした。
 これまで国体と障スポの結団壮行式は別々に実施していたが、スポーツを通じた共生社会の実現を目指そうと初めて合同で開いた。
 国体の選手団は大石賢吾知事(県スポーツ協会長)を団長に選手、監督ら総勢385人。32競技75種別に出場する。前回の2019年茨城国体は34競技88種別に出場して都道府県対抗の天皇杯得点で26位と健闘。今年は20位台維持を目指す。

大石知事(左)から団旗を受け取る国体テニス少年男子の安田(長崎東高、中央)と障スポ陸上の臼木(希望が丘高等特支、右)=県立総合体育館

 全国障害者大会は土岐達志・県障害者スポーツ協会長を団長に計103人が参加する。国体と同じくコロナ禍で20、21年の開催が見送られ、19年も台風の影響で直前に中止が決定。4年ぶりの全国舞台を選手らは心待ちにしている。
 式典では、大石知事が監督証、選手証を授与。国体はソフトボール成年女子の福田昭彦監督(特別養護老人ホーム天恵荘)と山下詩央里主将(介護老人保健施設恵仁荘)、障スポは卓球の村田祀子監督(県卓球連盟)とバレーボール女子(聴覚)の武富愛主将(佐世保市役所)がそれぞれ代表して受け取った。

国体代表と同じユニホームを着て決意の言葉を述べる障スポ水泳の森田(県教委、左)=県立総合体育館

 大石知事は県の団旗を国体テニス少年男子の安田圭太朗(長崎東高)、大会陸上(知的)に出場する臼木大悟(希望が丘高等特支)に手渡して「3年分、4年分の思いを胸に、チーム長崎一丸で戦っていただきたい」と激励した。
 決意表明も国体と大会の代表2人で実施。国体ラグビー少年男子の白丸智乃祐主将(長崎北陽台高)は「練習の成果を発揮して、最後まで一生懸命戦う」、大会水泳(肢体)の森田拓郎(県教委)は「障害を持つ者にとって、スポーツは未来への一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。それぞれの出場種目で最後まで諦めず戦ってくる」と宣言した。


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