新幹線開業で「カモン!オオムラ!」 在来線駅周辺盛り上げるイベント開催中

写真展で自身の作品を解説する久米さん=大村市、まちかど市民ギャラリー

 23日の西九州新幹線開業を前に、新幹線「かもめ」をテーマにした写真展やオリジナルメニューなどで地域を盛り上げるイベント「カモン!オオムラ!」が、長崎県大村市のJR大村駅周辺で開催中。主催する同市のグラフィックデザイナー、久米真弓さん(44)は「新大村駅だけでなく在来線駅周辺でも人の流れをつくり、新幹線開業をチャンスに各地で盛り上がっていきたい」と話している。
 同市本町のまちかど市民ギャラリーでは、久米さんの「新幹線かもめ追っかけ写真展」(26日まで)を開催。かもめが海上、陸上輸送される様子や試運転で市内を駆け抜ける姿を切り取った34点を展示している。うち9枚は縦90センチ、横180センチで「新幹線の迫力を表現するため大きなサイズにこだわった」という。

「かもめカクテル」をPRする鳥山さん夫妻=大村市、ミュージックバーTORI―K

 同町の「ミュージックバーTORI-K」では、かもめのカラーをイメージした「かもめカクテル」を販売。イチゴのシロップもしくはリキュールに牛乳でツートンカラーを表現し、砕いたクッキーで運転席周りを表現している。
 「夫婦で鉄道オタク」を自称する同店の鳥山哲郎さん(55)、加代子さん(49)夫妻は「大村は特急が走る風景が無かったので、新幹線が来るのがうれしくてたまらない」と期待する。かもめカクテルはノンアルコール、アルコールいずれも880円。「アルコール入りを注文する際は、声高らかに『出発進行』のかけ声を」と呼びかけている。
 イベントに合わせ、東本町の商業施設コレモおおむら内のスーパーや飲食店でも、物産展の開催やオリジナルメニューを提供。ミライon図書館では新幹線関連図書を展示しているほか、16日からは本町のcotoで障害者によるアート展が開かれる。
 開催期間はイベントごとに異なる。詳細は久米さんが運営するウェブサイト「ビーハッピーおおむら」で確認できる。


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