持ち場で頑張る人こそが国の宝 岡山で落語家僧侶が講演

仏教を題材に、講演や落語を行う露のさん

 シニア世代に向け多彩な生き方を提案する「LIVE(リブ) WELL(ウェル)倶楽部」(山陽新聞社主催)の第6回セミナーが15日、岡山市北区柳町の同社さん太ホールであり、落語家で天台宗僧侶の露(つゆ)の団姫(まるこ)さん(35)=兵庫県尼崎市=が仏教を題材にした講演を行った。

 天台宗の教え「一隅を照らす」について「社会の一隅、自分の置かれた場所で使命を一生懸命頑張って明るく輝こうということ」と説明。「それぞれの場所で輝けば世の中が明るく照らされる。自分で輝けなくても周りの明かりで導かれていく」と精いっぱい生きる大切さを説いた。

 教えは「これすなわち国宝なり」と続くと紹介した。持ち場で頑張る人こそが国の宝という意味で、「全ての人に当てはまり、実践でき、幸せになる教え」と呼び掛けた。

 如来や菩薩(ぼさつ)など仏の役割に触れた創作落語も披露。軽妙な語り口で笑いを誘った。

 会員約90人が聴講。同倶楽部の第7回セミナーは10月15日を予定している。

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