フェラーリ育成のロバート・シュワルツマン、F1アメリカGPでフリー走行1回目に参加へ

 スクーデリア・フェラーリは9月15日、第19戦アメリカGPのフリー走行1回目にFDA(フェラーリドライバーアカデミー)のメンバーであるロバート・シュワルツマンを起用すると発表した。

 1999年生まれで現在22歳のシュワルツマンは、2019年にプレマ・レーシングからFIA F3に出場しタイトルを獲得。翌2020年にはFIA F2に昇格し、同じくプレマ・レーシングで選手権4位という成績を残した。2021年もF2に参戦し、ドライバーズランキング2位でシーズンを終えている。またシーズン末にはアブダビで行われたテストにもフェラーリとハースから参加した。

 シュワルツマンは今季、フェラーリのテストドライバーを務めており、1月からシャルル・ルクレールやカルロス・サインツとともにテスト走行を行ってきた。最近ではFP1への参加に備えて、ムジェロで2021年型マシンを走らせている。このテストはシュワルツマンにとって8回目のF1マシンでの走行で、1日で130周を走り込んだ。

ロバート・シュワルツマンがフェラーリSF21でテスト(ムジェロ)

 これまでロシアのライセンスで走行していたシュワルツマンだが、ロシアのウクライナ侵攻によりロシア国籍のドライバーの活動に制限が設けられた。そのため、現在は彼の出生地であるイスラエルのライセンスを使用して活動を続けている。

 F1は今年、各チームに年に2回フリー走行で経験の浅い若手ドライバーを起用することを義務付けている。フェラーリはその2回の走行をシュワルツマンに割り当てることを認めており、アメリカGPでの走行が初回となる。2回目がどのグランプリになるのかについてはまだ発表されていない。

 なお、同じくアメリカGPではウイリアムズがFP1で育成ドライバーのローガン・サージェントを起用することも明らかになっている。

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