【一般用抗原検査キット】大正製薬が販売へ/アボットと日本における独占的販売権契約

【2022.09.16配信】大正製薬はこのほど、アボット ダイアグノスティクス メディカルと、新型コロナウイルス感染症の一般用検査薬の日本における独占的販売権に関する契約を締結した。この契約に基づき、今後、承認申請される予定。

大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区 社長:上原 茂氏]は、アボット ダイアグノスティクス メディカル株式会社[本社:東京都新宿区 代表取締役社長:エルマー・ドレスバッハ氏]と、新型コロナウイルス感染症の一般用検査薬の日本における独占的販売権に関する契約を締結した。

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、政府により抗原定性検査キットのさらなる活用が図られている。薬事・食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会、安全対策調査会及び同部会において、「新型コロナウイルス抗原定性検査キットのOTC化に係る取り扱い」について議論され、医療機関への供給を優先することを前提として、体外診断用医薬品のOTC化が可能となった。

アボット ダイアグノスティクス メディカル株式会社はアボットの日本法人。アボットは、新型コロナウイルスの抗原定性検査の世界的リーディングカンパニーであり、2021年2月に日本でも上市した抗原定性検査キット「PanbioTM COVID-19 Antigenラピッド テスト」を世界160カ国以上で販売している。また、大正製薬は、日本における薬局やドラッグストア、通信販売チャネル等への強固なOTC販路を保有している。本契約の締結によって、一般用抗原定性検査キットが承認を受けた後、大正製薬が販売することとなる。同社はOTC化で増大が見込まれる需要に対しても安定供給を図っていきたい考え。

同社では「今後も当社は、一日も早いコロナ禍の収束を願い、生活者の皆さまの安心で安全な毎日に貢献できるよう、さまざまな取り組みを進めてまいります」としている。

9月16日時点で同社によると、今回の契約に基づき、今後、一般用の承認申請がされる見込みという。

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