物価高騰支援策などに165億円 岡山県補正予算案

記者会見で補正予算案を発表する伊原木知事

 岡山県は16日、165億2200万円の2022年度一般会計補正予算案を発表した。新型コロナウイルスの感染再拡大に備えつつ、物価高騰の影響を受ける県民生活の支援策に重点配分。プレミアム付き食事券の追加発行に要する経費などを盛り込んだ。開会中の9月定例県議会に追加提出する。

 8月から40万冊を販売しているプレミアム付き食事券(1冊1万2千円分を1万円で販売)は20万冊を増刷し、さらなる家計支援と消費喚起を図る。事業費として5億2800万円を確保した。中小企業が省エネ設備に更新する際の支援に16億2千万円、飼料費高騰で打撃を受ける畜産農家の負担軽減に9億6800万円を計上した。

 コロナ感染者の増加を見据えた医療体制を整備するため、病床確保に127億700万円、抗原検査キットを用いた自己検査・登録制度の運営には1億9900万円を充てた。

 いずれも財源は国の交付金などで賄う。伊原木隆太知事は記者会見で「コロナの収束が見えない中で物価高騰が県民生活を直撃している。早急に対策が必要なものを予算案として取りまとめた」と述べた。

 補正後の一般会計総額は7882億4300万円で前年度同期比6.5%減。

© 株式会社山陽新聞社