特別支援学校の不適切対応で障害残る 2審も過失認め静岡県に8100万円余の賠償命じるー東京高裁

2014年、静岡県立東部特別支援学校に通っていた生徒が意識を失ったにも関わらず学校側が適切な対応を取らなかったことで寝たきりの状態になったとして、家族が静岡県に損害賠償を求めていた裁判で東京高裁は9月15日、県に対して1審よりも慰謝料を増やし8100万円余りを支払うよう命じました。

この裁判は、2014年、静岡県伊豆の国市の県立東部特別支援学校に通っていた当時中学1年の男子生徒が歩行訓練中に意識を失い病院に運ばれましたが、学校側の対応が不適切だったとして家族が県に対し、損害賠償を求めていたものです。

1審判決では、学校側が救急車の要請やAEDを使用すべき義務を怠った過失があると認め、県に対し7900万円余りの支払いを命じました。

県が控訴していましたが、東京高裁は9月15日、1審よりも慰謝料を増やし県に対し、8100万円余りの賠償を命じました。

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