1000個のキャンドルと五重塔ライトアップ 幻想的な“光の共演”「山口ゆらめき回廊」

▲2021年の様子

 9月17日(土)と24日(土)、香山公園(山口市香山町7)を舞台に「山口ゆらめき回廊」が開催される。時間は、両日とも午後6時半から9時まで。瑠璃光寺五重塔周辺の散策路を1000個のキャンドルで照らすことで、ライトアップされた五重塔との幻想的な“光の共演”を作り出す。    

 使用されるキャンドルは、水に浮かぶタイプ。高さ約20センチの専用カップの中に、水とキャンドルを入れて点灯。水の上をプカプカと浮かぶキャンドルの火が“ゆらめき”を演出する。    

 同日の午後5時から、地域住民、ボーイスカウト、ガールスカウト、学生などで構成されるボランティアスタッフが、公園内の散策路などに沿って約1.5メートル間隔でカップを設置。水の注入、キャンドル投入、点灯をする。イベント終了後の消灯・回収作業、清掃など、のべ120人のスタッフが参加し、催しを支える。     

 また、両日とも午後7時と8時半からの2回、30分間の「満月の庭コンサート」が公園内芝生広場(満月の庭)で催される。17日は琉球民謡歌手で三線奏者の林輝美が、24日は打楽器と尺八を組み合わせた楽曲を奏でる防府市在住の音楽ユニット「sama-sama(サマサマ)」が出演する。     

 林は、琉球民謡歌手・大城美佐子の門下。現在は北九州市に「林輝美民謡研究所」を開き、琉球民謡と三線の指導をしている。さらに、各種イベントへの出演や福祉施設での弾き語り披露など、琉球民謡の魅力発信と振興にも努めている。    

 インドネシア語で「同様に、お互い様、ご一緒に!」の意味を持つ「 sama-sama 」は、山口県内を中心に演奏活動を行っている女性2人組グループ。打楽器を照喜名仙子、尺八を重藤響山が担当する。照喜名は、インドネシアの伝統楽器「ガムラン」をはじめ、さまざまな楽器を演奏。重藤は、日本尺八連盟都山流尺八楽教授「竹帥大師範」の資格を持つ名手。当日は、異なる世界の楽器を融合させた演奏を聴くことができる。    

 さらに、17日の午後6時からは、茶道裏千家淡交会山口青年部による抹茶と和菓子の接待「ゆらめきの灯り茶会」が、露山堂周辺である。一席500円で、お茶150服がなくなり次第終了。    

 なお、雨天の場合は中止。開催か否かは、大路ロビーのウェブサイト(http://ojilobby.sblo.jp)やSNSを通じて、当日の午後1時頃に発表される。
 平日の問い合わせは同イベントを運営するNPO法人大路小路まち・ひとづくりネットワーク(TEL:083-920-9220)、当日は香山公園前観光案内所(TEL:083-934-6630)へ。  

2007年初開催 今回で15回目   

 この催しは、山口商工会議所によって2007年1月に開催された「山口お宝展」のオープニングイベント「キャンドルライトの点灯」がきっかけとなって始まった。好評だったため、翌 2008年に行われた「おいでませ山口デスティネーションキャンペーン」における目玉イベントにしようと企画。「山口ゆらめき回廊」の名称で、同キャンペーンのプレイベントとして2007年8月25日に初開催された。今回で15回目となる。

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